フォアハンドでフォワードスイング直前の前腕は、回内と回外の大きく2種類?
これは極めて重要な事項。
あなたはどっち?
現在ナンバーワンのジョコビッチはもちろん、ナダルもフェデラーも、
前腕はやや回内状態です!
「フォワードスイング直前」というのは、KN用語でいえば、バックスイングと
フォワードスイングの間にある「ちょっとラケットドロップ」
※「ちょっとラケットドロップ」とフォワードスイングの境目は微妙だ。
明確にここが境目だと規定しなくても、大勢に影響はないと思っている。
自分は、ちょっとかぶる感じかなーと思っている。
直後もしくはその終盤の状態のこと。
この時の前腕とラケット面の状態は3種類かな?
1.ジョコビッチタイプ; 前腕やや回内、 ラケット面は伏せ気味
2.シャラポワタイプ; 前腕回外気味、 ラケット面は最初垂直気味だが、
ウォズニアッキ 前腕が水平~その先に向かっていくにつれて
(手首等により) 面が伏せられていくケースが多い。
・ヒューイットがこれ? →KNは明確には確認出来なかった!
3.コンパクトなテイクバック時用; バックスイング完了の状態から、
すぐにグリップエンドをボールに向けていく感じ。
=肘を少し前に出しながら前腕を回外、そしてグリップ
エンドをボールに向けていく。
※実際には、上腕も外旋しているが、イメージを分かりやすくするために、
前腕に代表させて書いている。
こんなことを書こうと思ったのは、次のサイトを見たから。
Tennis Speed さん
http://blog.tennisspeed.com/
・「A Roadmap to a Hall-of-Fame Forehand - Part 5: Transition -
The Second-Most Important Phase of the Forehand Stroke 」
・および、このシリーズのPart4、Part3
・対応する動画はこれ:
「TennisSpeed Research - How Do Top Tennis Players Get From
Backswing to Impact? 」
http://www.youtube.com/watch?v=LMcOQeLEbpA
しかし、ヒューイットはなんとも言えない「TRANSITION」をしているし、
マリーは動画によっては回内タイプの動きをしているように見える。
(しかし、そのあとの手首まわりの動きが何か独特な感じがするのだ)
「TRANSITION」を日本語に訳すと、ニューパワーテニス用語の「移行区間」
が近いのだろうか?
このサイトで、フォワードスイング初期での手首の背屈は、上腕の外旋と
連動してて上腕の外旋がしやすくなるというようなことが書いてあったのが
収穫だった。[まだ検証できてないが、そうかもしれないと思う故]
・KNが英語の文章を読み間違えてなければね!
・「Wrist Extension」というのは、手首の背屈のこと、
肩の「External Rotation」とは、(肩 or 上腕の)外旋のこと
・見た目では、ちょっと橈屈が入ってから背屈?のようにも見えたが、
どうも回内・内旋によりそう錯覚して見えるようで、実際には橈屈して
いないようだ。(ちょっと橈屈気味のイメージの方が結果的に目標の
肢位を作りやすいかもしれないが、この辺は未確認)
ジョコビッチタイプの場合には、骨盤を少し先行して回してやって、
右腕が後ろに取り残されるような感じにして骨盤と両肩・腕の間のねじれを
一瞬でも作らないとその後のフォワードスイングがやりにくいハズだ。
逆にそれにより(運動連鎖により)一気にフォワードスイングしていける。
22:11 修正。
ウォズニアッキの場合は、典型的な例ではないので、例から削除した。
クビトバもこのタイプの典型的な例だと思う。
バックスイング完了からフォワードスイング開始直前までについては、
その期間の前半の動作が大きくその後の方向を決めてしまうため、
もう少し別の観点も加えて分類し直した方がいいように思うが、
まだその辺のポイントがつかめていない。
6/1 追加。
5/5の記事「バックスイング終盤からフォワードスイング直前にかけての
肢位の分類」でより詳しく書いているので、そちらも併せて読んでください。
当記事では「前腕はやや回内状態です」と書いたが、
上腕は「ほぼニュートラル」、前腕は「やや回内状態」というような感じかも
しれません。