ニュー・パワーテニスのブログで、錦織の右肘の故障についての「やりとり」が
あった。
中野氏は、
「肘の軟骨がひどい減り方をしていた原因はフォアハンドかサービスか分からないでしょう。錦織のフォアハンドは小さい時から変わっていません。おかしかったらもっと早く故障しています。
(途中省略)
ここに新しいフォームと以前のフォームが載っています。打点の違いとスタンスの違いによりフォームは変わります。以前のフォームが打点が低いセミオープン・スタンス打法で新しいフォームが高い打点の身体がネットに正対しているスウィングと分析します。これら二つのフォームのスウィングが少し違うだけです。
(途中省略)
サービスの手首の無理な掌屈が肘への負担につながったのだ、と私は思います。」
と主張している。
本人が「フォームを修正したことで、前よりも体を使って楽に打てるようになった。」
と言っているにもかかわらずだ!
※これは、本文が掲載された後に書き込まれたコメントでの指摘だが
この指摘の後でも、
①「 本ブログで参照されてる2008年の錦織の動画のフォームですが、
正しいフォームですか?
間違ったフォームですか?」
との質問に対して、
「はい、正しい素晴らしいフォームです。」
と回答し、
②「もともと錦織のフォアハンドはジュニアから続けている肘に負担の無いメカニズムです。」
と言って自説を曲げない。
「おかしかったらもっと早く故障しています。」というのは、あまり根拠にはならない。
それは、そういう傾向が高い、という「推測」に過ぎないからだ。
錦織が試合に多く出始めたのが、2008年。そして故障したのが2009年の初め。
2008年の錦織の動画をしっかり見てからそういう結論に達したのなら、それでもよいが(それはそれで、かなり問題なのだが・・・)
それをせずに回答している・記事にしているところが、軽率すぎる!
なんせ、肘の故障につながるかどうかという、重大問題だからだ。
もし、この回答を鵜呑みにして、肘を故障する子供が出てきたら、どうするんだ?!
私が2008年の試合(デルレイビーチのブレイクとの決勝、全米でのフェレールとの3回戦、東京でのケンドリックとの1回戦)を見て思うのは、
※ネット上の数分の動画ではありません。テレビ放送から録画したDVDでです。
肘が体にくっつき過ぎていて、肘から先の前腕を激しく振ってスイングしている
という点が(現在との大きな違いで)「大丈夫かなー?」 と思う。
※フォアハンドストロークの場合。肘から先の前腕の回転が速い!
エアーKの場合、前腕の回転が超速い! ほとんど見えない!
2008年と現在の大きな違いは、胴体の回転がついていっているかどうかだと思う。
上記本文中の引用部分は、
12/1 「錦織のフォアハンド」 より該当部分を転載しました。
また、
11/16 「賢いコーチのメール」
では、コメントでこれまでの著作権法違反の指摘と解説サイトの提示があったにもかかわらず、
反省の一言も感謝の一言も無い。
目の付け所が良いのに、途中の論理展開に大きな不備があるのは非常に残念です。