羽生3冠が、と金作りと押さえ込みに成功して順位戦で渡辺竜王を破る | KNのブログ

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今の若い人は、と金作りの攻めに弱いのか?
先日の王位戦で、前広瀬王位を破った第7戦は、細いと金作りの攻めだった。
それを、穴熊の堅さで勝ったような闘いだった。

今回のA級順位戦では、それに押さえ込みがうまく成功した。
それゆえ、1手の差でなく、2手くらいの差がついた将棋だった。

34手目の▽2五角 の局面
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こんな所に角を打って大丈夫か? と思われたが・・・



52手目の▽4六歩 の局面
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と金作りの攻め。
しかし、そんなに簡単には作らせない。



92手目の▽5六歩 の局面
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ここまで細かい折衝を繰り返して、やっとと金作りが確定。
プロはここまで読んで、方針を選択しているのだ!



104手目の▽6七と寄 の局面
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いよいよ、と金が襲いかかった場面。
先手は持駒が歩だけだし、質駒も桂しかないので、どうしようもないですね。
右辺の角が完璧に封じ込められているのが痛い。



116手目の▽6九銀 の局面
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後手は、一手勝ち以上の開きがあるので、単純に「攻め合い」をめざします。



本局は、めずらしく羽生3冠の構想がうまくいった例だ。(うまくいかないことが多い)
こんなにうまくいく例は少ないと思う。


これで、A級順位戦は
  3勝0敗: 羽生3冠、谷川九段
  2勝1敗: 渡辺竜王
  0勝3敗: 久保2冠
となった。


訂正を追加。
局面の画像全部にて、この将棋の対局日が9/17となっていますが、
これは「あとから対局者名や、対局日の情報を追加入力」した時の
当方の入力ミスによるもので、正しくは2011/9/16(金)の対局日が正解です。
お詫びして訂正させていただきます。