全米女子シングルス決勝 ウォズニアッキ対クライシュテルス。
第1セット、1ブレイクダウンの劣勢で24からの自分のサービスゲーム。
クライシュテルスは、それまでウォズニアッキのボールにうまく対応
出来ていなかったが、このゲームで初めて対応出来だした。キープして34。
しかし、次のウォズニアッキのサービスゲームでは、うまくいかない。35。
そして、次のウォズニアッキのサービスゲームではブレイクして44。
しかし、その次の自分のサービスゲームではまたブレイクされて45となる。
次の自分のゲームで、また対応できだす。苦労している感じだ。
キープして45。
しかし、次の自分のサービスゲームではまたブレイクされて45となる。
そして、とうとうウォズニアッキのサービスゲームをブレイク! 55。
クライシュテルスが波に乗っていくかな、と思っていたがそうでもなく苦労している。そして、ウォズニアッキのサービング・フォ・ザ・セットの第10ゲームをブレイク! ブレイク合戦みたいになっているが、これで55のイーブンに戻した。
そのあともポイントを先行されるなど、簡単では無かったが、ねばり強く
チャンスを待って2ゲームを連取して75で第1セットを取った。
結果的には、第10 9ゲームから 3ゲーム 4ゲームを連取した
24 34 44 45 55 65 75
ウォズニアッキが粘り強いプレーをするので、第2セットも簡単ではない。
しかし、第1セットよりもアンフォーストエラーをするタイミング、アウトの量が
早く・大きくなってきた。
そして、1ブレイクしたのを守って(注:守りには入っていなかったが)
63で第2セットを取りきった。ウォズニアッキも最後までいいプレーをしていた。
解説の神尾米さんによるとウォズニアッキは今のWTAにはいないタイプなのだそうだ。見た目よりあまり”来てない”ボールに対して、ウダンはハードヒットしようとしてバランスを崩し、
アンフォーストエラーが多くなり自滅していった。そうするだけの守備力の強さとメンタルの強さがウォズニアッキにはあった。
しかし、そのようなウォズニアッキに対して、クライシュテルスは相手と同じようなボールを打ったり、相手のボールに対応すべく自分を成長・変化させるくことで乗り越えていったように思う。
この進化というか、成長・変化が出来るかどうかが、トップ選手の条件だ。
あしたの男子シングルスの決勝 フェデラー対デルポトロ戦では、
フェデラーがデルポトロの速いサーブ、速いストロークにどれだけ対応できるか、
デルポトロがフェデラーの多彩な攻めにどれだけ対応できるかが、
主導権の握り合いになるのではないか。素晴らしい試合になりそうだ。