第2回は、トロフィーポーズの作り方を簡単に。
右利き用の表現で書いていく。前脚=左脚、後ろ脚=右脚だけど、
前・後ろの区別でない感覚の時もあるので、直接的に表現したいから。
それともう1つ注意点。後ろ脚を引き寄せないタイプの場合を書く。
後ろ脚を引き寄せるタイプでは、少し感じが違うかもしれない。
①いったん、後ろ脚体重の状態を作る
・前脚体重から後ろ脚体重に戻す方式でも、最初から後ろ脚体重でもよい
・前足のつま先を上げる動作を入れる方が、動作のメリハリがつきやすい
・スタンスの幅は、あまり大きくない方が両脚の蹴りの力を使いやすい。
両足の間に、1足分入る位+α ~ もっと狭め あたり。
②両膝を斜め前に出しながら、膝の力を抜き気味に両膝を曲げていき、
胴体を右側&ちょっと後ろ側に倒していく。
・両膝を曲げていきながら、左腕でボールを上げていく。
この沈んでいきながら、トスを上げるのが最近の主流で、コンパクト。
・ボールを上げてから顔を上げる感じよりも、ボールを上げるちょっと前に
先に打点の位置に顔が向くような感じの方が、上半身の”胸から上”部分の
動きが安定すると思う。
・このとき、右腕でラケットをテイクバックしていくが、その動きは
ここでは省略。(説明しだすといろいろなポイントがあり、長くなる)
追加: おすすめは、ラケットを下から回して、途中から急激に肘と前腕を
持ち上げる、フェデラーやジョコビッチがやっている方式。
大胸筋が自然に伸び、三角筋後部が固まらず、肩関節のまわりが
柔らかい状態をキープできるのが良いと思う。
③両膝は少し斜め前に行くが、胴体は右側・ちょっと後ろに傾くので、
体重は両脚にイーブンからちょっと後ろ脚にかかるようにする。
・両膝を曲げていく方向、および胴体を倒していく方向は重要。
2つの足先の向き、両足の位置関係、骨盤の向きで違ってくる。
・シャドウで、両脚に力がたまる・良く蹴れる「方向」や、両足裏への
体重のかかり具合を確認しておきたい。
④胴体は、膝から背中までが「一直線気味」をキープするようにする。
この時点で背中を積極的に反るのはダメ。筋力がムダになる。
・理由: 反りはタメられないから。
そのため、一瞬で反って、すぐに反りを戻す動きにする。
・一方、横方向の側屈はタメられる
⑤両膝にリードされる形で、左の股関節および骨盤が少し前に出ていく。
こうして、左の股関節および骨盤を中心とする全身の大きな弓(上半身が
上半分、下半身が下半分)と、股関節を上端とする下半身の小さな弓
(足関節・足-膝-股関節 ×2本の脚)ができる。
・後ろ脚を引き寄せないタイプの場合には、胴体のねじりはあまり
使わない。この上半身の弓の方を多く使うから。
・左のお尻というか、左の股関節および骨盤をあまり(ネット方向に)
突き出さなくてもよい。大事なのは、脚の蹴り、骨盤の回転、上半身
の弓なりの戻しをいかに強力に出来るかであるから。自分の筋力に
見合った量にする。
⑥トスを上げたら、左手の指先を開き気味にして、左手の指先まで力を
入れ、胴体の左側に芯を作る。この左側を芯にして、胴体の弓なりを
戻したり、胴体の少しのねじりを(あとのステップで)作ってねじり戻す。
一方、胴体の右側はリラックスさせておく。特に、肩関節は柔らかい状態を
キープしておく方がベター。
トロフィーポーズの作り方で、そのあとの体の使い方・体を動かす順番・
筋肉を使える順番の、”選択肢がある程度絞られてくる・決まってくる”ので、
きわめて重要だ。ちょっと不調になったら、③のようにシャドウで好ましい
感触を確認していきたい。
書き出したら、ごちゃごちゃと膨らんでしまった。
私が行っている・こんな感じがいいと思っている「トロフィーポーズの作り方」だ。