サンデー・プロジェクトは、偏向報道ばかりなので見なかったが、
きのうは、2点で大きな収穫があった。
1つは、田中真紀子さんが出席して発言したこと、
もう1つは、元東京地検特捜部で弁護士の郷原信郎さんが専門家の立場から
発言していたことだ。
この2つはぜひ知っておいて欲しいので、動画のアドレスを貼ります。
田中真紀子さんの発言部分:
1. 潜む巨大な国家権力 (不公正な権力行使)
http://www.youtube.com/watch?v=XBvEUWHvDEY
2. 潜む巨大な国家権力 (職務権限と便宜供与)
http://www.youtube.com/watch?v=C0D41XLvxNo
3. 潜む巨大な国家権力 (検察を操っているのは)
http://www.youtube.com/watch?v=zHrkENovHOM
要約すると、(植草一秀の『知られざる真実』さんの3/9の記事から引用する:)
田中氏は、「9割の国民が政権交代を望んでいる」との田原氏の言葉を受けて、「1割の勢力が政権交代を阻止しようとしている。この1割の勢力によって、今回の事態が引き起こされ、メディアが世論を誘導している」といった趣旨の発言を示した。
田中氏は「小沢代表が代表を辞任する必要はまったくない」と明言した。「国民がどれだけマチュアであるかが試される」と述べるとともに、「民主党がどれだけマチュアであるかも試される」と述べた。
・補足:マチュアとは、成熟しているという意味。
「民主党は事態をじっくりと見極め、そのうえで行動すべきだ」と述べた。1割の勢力の最大の狙いは小沢代表の代表辞任にあると考えられる。テレビメディアは緊急世論調査で、「小沢代表は代表を辞任するべき」の意見が50%を超えたことを繰り返し報道し、小沢代表辞任の流れを確定しようと懸命である。
同じ世論調査では、「小沢代表が十分説明責任を果たしていない」との回答が圧倒的多数を占めていることを伝える。しかし、今回、小沢代表の秘書が逮捕された事案については、小沢代表の記者会見での説明は、疑問にすべて明確に答えている。その内容が虚偽であれば別だが、事実を述べたとするなら、説明責任は十分に果たしている。
(引用終了)
何人かの発言の中で、郷原信郎さんの発言部分:
サンデープロジェクト 小沢代表の秘書 逮捕で終わるか?
http://www.youtube.com/watch?v=pJk6S3SOSn0&feature=channel
サンデープロジェクト 4党が徹底議論 どうなる?政治と金
http://www.youtube.com/watch?v=UmbhQSgnUQ4&feature=channel
サンデープロジェクト 異例の強制捜査背景にあるものは?
http://www.youtube.com/watch?v=zkB2tE1XR8A&feature=channel
この話を聞いていると、小沢一郎側が罪に問われる可能性があるのは、
・政治資金規正法(ダミーの団体に活動等の実態があるので、問題なし)
・収賄(小沢一郎はずっと野党だったので、職務権限が無く、ありえない)
・あっせん利得(○○の見返りに、これ、という立件が非常に難しいだろう)
ということになるが、あきらかに政治資金規正法違反で逮捕&強制捜査は違法だ。
この郷原信郎さんの発言を紹介してくれた、「ふじふじのフィルター」さんの
記事をそのまま転載します。
http://fujifujinovember.cocolog-nifty.com/blog/2009/03/post-5a00.html
小沢氏公設第一秘書逮捕は、法的にどうなのか。
民主党小沢代表の公設第一秘書が政治資金規正法違反で逮捕されたが、
新聞を読んでみてもNHKのニュースを見ても、小沢代表の秘書のどこがどう法に触れているのかはさっぱりわからない。ただ、西松建設のダミーと知りつつ、多額の献金を要求し受け取り、帳簿にウソを記載したということを、大げさに書き立て、「小沢はダーティ」のようだという印象操作をしているとしか感じられない。
政治資金規正法は、ザル法で、これで違反を問うのは、非常に難しいのではないかと思うし、同じく西松から寄付を受けていた自民党議員がダミーだと知らなかったといっているが、小沢氏も同様だろう。むしろ、寄付を受けていた自民党議員の中には「職権」を持つ者がいるから、そちらの方を問題とし、口利き斡旋がなかったかどうか精査するべきだ。
先日のサンデープロジェクトで、田中真紀子氏は、ロッキード事件の闇に触れたり、既得権益を守るため政権交代を阻止しようとする勢力がいることや、「職務権限」のない野党秘書が、政治資金規正法で逮捕されるというおかしさに触れた。
真紀子氏もよかったが、ゲスト出演していた郷原信郎 氏の説明が、今回の逮捕について法的にどうなのかがわかりやすかった。
それで、該当する動画に該当する郷原氏の発言だけを抜き出してみたので、よく考えてもらいたい。秘書の逮捕は妥当なのか、今後は小沢氏逮捕はあるのか。
:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+
サンデープロジェクト 小沢代表の秘書 逮捕で終わるか?
○郷原氏
西松建設が、実際に出資したお金だと認識していれば、それだけで直ちに政治資金法違反が成立するかと言えば、そうではないんですね。
政治資金規制法というのは、寄付を行った寄付行為者を収支報告書にきちんと記載しなくてはいけないということは義務付けているけれども、資金の拠出者を記載しなさいという風には言っていません。
例えば、A社が、B社にお金を送ってB社の方で寄付をしてもらったという場合、その場合、寄付者はB社と書けばいいわけです。
もちろんそれは、政治資金の透明化ということからすると、法律の目的には反するんですけれども、法律で義務付けているのは、そこまでなんですね。
ですから、与党も含めていろんな議員の言っていることも含めて、法律に違反しないというレベルでなくて、やっぱり透明化という点でまずいよねと考えて否定しているんじゃないかと。
むしろ、違反になるかならないかというのは、資金の拠出者がだれかということではなくて、この寄付行為者が本当に寄付行為者と認められるのかどうか。全く実態がなくて、本当にペーパーのような存在であれば、直接寄付をしたと同じようにみなされるということであって、そこのところが捜査のポイントになるということだと思うんですよね。
○司会者
二つの団体が、ダミーかどうかということですか?
○郷原氏
ダミーと言うことの意味も、例えば、ライブドア事件で投資事業組合がライブドアのダミーなったという意味とは違いますよね。あれは、支配していたかどうかの問題なのですけれども、支配していたとしても、政治団体として実体があれば、その実体のある政治団体の名義の献金と言うことになりますから、それ以上に政治団体とは認められないようなまさにペーパーのような存在ということでなければ難しい。そこに、今回の事件の再際のポイントがあるんじゃないかと思います。
サンデープロジェクト 4党が徹底議論 どうなる?政治と金
○郷原氏
政治規正法の代表者の選任、監督責任のことを言われていると思うんですけれども、一般の企業の場合、適用される料罰規定は、選任または監督なんですよ。だから、監督責任だけで責任が問えるんです。
ただし、政治資金規正法の場合は、選任及び監督なんですね。だから、選任と監督と両方過失がなければいけない。私もさんざん検討しました、現職の時に、使えないかと。使えません。ほとんど可能性はありません。
選任に過失があるということは、最初からまともにやれないような人を選んだと言うことを立証しなければならない。
サンデープロジェクト 異例の強制捜査背景にあるものは?
○郷原氏
このような事件の時必ず検察リークと言うのが問題になるんですけれども、本当に捜査を担当しているラインのところからリークをするということは、私はあまり考えられない。むしろ、今回の出てきている情報にしても、不正確なことだらけだし、根本的な理解を欠いているんですね。例えば、先ほどの選任及び監督。またはとは、違うということで、これは当然のことで捜査に深くかかわっている人間だったら絶対にわかるはず。先ほど言った、もともと資金の拠出者が問題になっているわけじゃないんで、ダミーかダミーでないかというのにも非常に難しい問題がある。
小沢側が、西松建設と直接やっていたとしてもそのこと自体が違法かどうかはわからない。ダミーかどうかという政治団体の実態の問題だから、捜査する側はそこを最大のポイントとしてやっているはずなんです。素人的に、まったくわからない人がしゃべっているか、あるいは、マスコミの方で独自に考えて勝手にやっているか。
:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+:;;;:+*+
郷原氏によると、新聞などマスコミは、素人がしゃべったようないい加減なことをニュースとして垂れ流しているということで、それで、私なんか読んでもどこがどういう風に法に触れているのかさっぱりわからず、むしろ、小沢氏側に瑕疵はないと思うほどだったのも頷ける。
郷原氏によると、捜査ラインからのリークとは思えないとのことだが、捜査ラインが秘書逮捕という滅茶苦茶を行っているので、滅茶苦茶捜査ラインからのリークと言うことは充分考えられる。現実には、悪質な選挙妨害を検察とマスコミが行っている。
で、郷原氏の発言でわかったことは、
二つの政治団体が、西松から資金を受けて、小沢氏の資金管理団体へ寄付をしていたとしても問題はなく、
この二つの政治団体が、
全く実態がなくて、本当にペーパーのような存在であれば、直接寄付をしたと同じようにみなされるということで、
ダミーかダミーでないかということが問題であるだけ。
ところが、ダミーであると認定するには、
政治団体として実体があれば、その実体のある政治団体の名義の献金と言うことになりますから、それ以上に政治団体とは認められないようなまさにペーパーのような存在ということでなければ難しい。
というわけで、検察がペーパーとしている二つの政治団体は、西松建設のOBが役員を務めて、水増しながらパーティも行っている(笑)という実体のある政治団体であり、まさにペーパーのような存在ではないことから、ダミーとはいえない。ダミーと言えないのに、小沢氏秘書逮捕するとは、全くの不当逮捕と言わざるをえない。
小沢氏に秘書逮捕の責任が及ぶのではないかという憶測があるが、それも、政治資金規正法の場合は、選任及び監督だから選任及と監督の両方に落ち度がない限りは、及ばないということだから、当然、小沢氏逮捕に結びつかないわけだが、小泉政権以後、政権を取れば何でもありとなっているから、検察が法を逸脱しないとも限らないなと思っている。現に、ダミーと決めつけられないのに、秘書を逮捕しているしね。
民主党議員の中には、不当な嫌疑をかけられた党首に対し辞任を要求するような検察のお使いみたいな人もいるようだけど、民主党議員は、ここは、小沢代表を支えて、苦しいだろうけど頑張ってほしい。小沢代表に落ち度はないのだから。
しかし、共産党には失望しましたね。官憲にあれほどいじめられておきながら、今、何が問題だかわからないんですかね。検察の暴挙には、党派閥を超えて、立ち向かうべきだと思うのに。