これは凄い闘いだった!
かなり悪いながらも、羽生挑戦者は紛れの元となる▽6四角などを
繰り出していく。
そして、終盤は、お互いに詰めろ逃れの詰めろの応酬!
超難解な闘いは、米長会長や佐藤棋王の解説がないとよく分からない。
竜王戦中継plusの解説記事も良かった。
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85手目:▲6五桂までの局面
後手:羽生善治 挑戦者
後手の持駒:金2,銀2、歩2
9 8 7 6 5 4 3 2 1
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│▽香│▽飛│__│__│__│__│__│__│▽香│一
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│__│__│▽玉│▽金│__│__│__│__│__│二
├──┼──┼──┼──┬──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│▽馬│__│__│__│▲竜│__│__│三
├──┼──┼──┼──┬──┼──┼──┼──┼──┤
│▽歩│__│__│__│▽歩│▽歩│▽歩│__│▽歩│四
├──┼──┼──┼──┬──┼──┼──┼──┼──┤
│__│__│__│★桂│__│__│__│__│__│五
├──┼──┼──┼──┬──┼──┼──┼──┼──┤
│▲歩│▽角│__│▽歩│__│__│▲歩│__│▲歩│六
├──┼──┼──┼──┬──┼──┼──┼──┼──┤
│__│▲歩│__│__│▲歩│__│▲桂│__│__│七
├──┼──┼──┼──┬──┼──┼──┼──┼──┤
│▲香│__│▲金│__│__│__│__│__│__│八
├──┼──┼──┼──┬──┼──┼──┼──┼──┤
│▲王│__│__│__│__│__│__│__│▲香│九
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先手:渡辺 明 竜王
先手の持駒:銀2、桂2、歩5
ここで後手の▽6七銀がプロでも気がつかないすばらしい手!
自玉の詰めを防いでかつ相手玉を寄せている!
まさに、芸術の都パリでの対局にふさわしい一局。
そういえば、前夜祭の時に二人は翌日の対局を前に
渡辺竜王は「厳しい戦いになると思うが全力を尽くす」、
羽生名人は「パリらしく芸術ともいえる将棋を指したい」
と抱負を述べていた。
後手番での勝利は非常に大きい!