それはすごい熱戦だった!
ナダル対マレー戦の第4セットを詳報します。
第2ゲーム、ナダルのサービスだが、15-40となる。
しかし、ナダルが踏ん張り、デュース。その後もブレイクポイントが
何回も続くが、ナダルがなかなかブレイクを許さない。
お互い、すごいショットの打ち合いをしている。
合計、このゲームだけで7回のブレイクポイントが訪れたが、
結局ナダルがキープしてしまう。ナダルの精神力、恐るべし!
第3ゲーム、マレーのサービスだが、なんとラブゲームでマレーが
落としてしまう。前のゲームを取れそうで取れなかったためか?
マレーが平常心を欠いている。
一方、ナダルは第4ゲームをキープする。さすがだ。
第6ゲーム。30-0から、マレーが攻めて30-30。
マレーが平常心を取り戻したようだ。それを感じたのか、ナダルは
40-30から、ラリー中にミスを連発してしまう。ストローク、
ボレー、ストロークと3ポイント連続でだ。
これでマレーがブレイクバックし、3-3に追いついた。
第7ゲームは、マレーがあっさりラブゲームでキープした。
第10ゲームは、マレーから見て5-4で、ナダルのサービスゲーム。
ラリーから、マレーの打ったボールが、ネットにあたり、ネット際の
サイドライン近くにイン。ラッキーなマレーのポイントとなり、0-15。
今度は、ナダルの打ったボールがネットに当たり、甘いボールとなった
ところを、マレーがネットに詰めて決める。30-30だ。
しかしナダルは、次のサーブをセンターのオンラインにスライスを決め、
40-30。流れを引き渡さない。
40-30からナダルが攻めるが、なかなか振り切れない。マレーがいい
ボールを返してくる。逆に、ナダルの方がミスをしてしまう。デュース。
次も長いラリーとなり、ナダルがきびしいボールを打つが、マレーが
いい所に返している。そして、ナダルのボールがちょっと甘くなってくると
マレーが攻め始める! ナダルが防戦気味になり、甘くなったボールを
マレーが逆クロスに決めに行く! そしてナダルの返したボールを、
オープンコートへ余裕のボレーで決めた。
ポイント終了後、ナダルが肩で息をしている。
アドバンテージ・マレーで、マレーのマッチポイント。
ナダルはサービスを入れて攻める。5球目、ナダルはストレートに
ドロップショットを打つ。しかしこれがやや甘くなり、マレーに拾われて、
バックハンドの短いスイングで、ストレートに抜かれてしまう。
62、76(5)、46、64
2日間に及ぶすごい闘いが終わった。試合時間は3時間30分だった。
マレーは、全米オープンの期間中にNo4になった。
マレーはストローク、サービス共に良く、精神面も含めて充実している。
闘争心と身体のキレ・ショットのキレを取り戻したフェデラーとの決勝が
楽しみだ。