感情と気持ちは違う | KNのブログ

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こまかい話で恐縮ですが、
「感情」と「気持ち」は違うのです。

そのため、人生哲学・成功哲学や精神世界系の世界で感情について
突っ込んだ議論をしようとすると、避けて通れない部分なのです。

それに、何らかの感情を感じた場合、それが「今、ここ」の自分の
反応としての感情なのか、過去の記憶から想起された感情なのか、
相手もしくはその状況での誰かの感情なのか容易に区別がつきますか?

創造力を高めるには、あるいはもっと自分と向き合って進化していく
ためには、もっと感情のことを知ろうよ。
感情と思考の両方について知っておいた方がお得ですね。


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イザベル・フィリオザさんの言葉から:

子どもの感情を尊重するとは、子どもが自分の感情をありのままに感じることを許す、 ということです。(それが自己を確立していくことを支援する)

ニーズと欲望を区別する。

ニーズに耳を傾けることは、・・・ 状況を適切に判断し、正しいやり方で
それに応える、ということなのです。そうすれば、みんなが幸せになれるのです。

子どもは、いつも自分の欲求が満たされることを望んでいる、というわけではない。
むしろ、その<欲求を持っていることを受け入れてもらう>ことを望んでいる。
from「未来をひらく愛の子育て 」2006-3月


別の人は、こういう風にも言っていました:
  「起きた出来事と、気持ちを区別する。」
from「子どものけんか、親の出番はココ!―1~4歳、友だちトラブル解決のヒント」(プチタンファン編集部)1999-6月


おとなの世界にも使えますね。


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何かの本に、「気持ちは、感情に思考が結びついたもの」というような
ことが書いてあって、’なるほど、その通りだなー’と思っていた。

つまり、最初に感じるものを初期感情とでも言うことにすると、
初期感情を元に、思考または妄想が働いて新たに作り出された感情の
ことを「気持ち」と言って良いのではないかと思っていた。
  気持ち=(感情を元に、)思考・妄想が加工・ねつ造した感情

このことに関して、イザベル・フィリオザさんがうまいことを言っている:
  ・「感情」は、生体的な反応
  ・「気持ち」は、脳で作り上げているもの
彼女によると、感情はそのままほうっておけば10分たたずに終わるのだそうです。


言いたいことは、言葉の使い方はこれが正しいですよ、という指摘をしたい
のではなくて、感情に思考が結びついたり、妄想が動き出せば、ネガティブな
感情が生まれてしまう・強化されてしまうということ。逆に、思考に気づきを入れて、
妄想が働きださないようにすれば、ネガティブな感情が起きない・強化されない ということ。妄想がループして、エスカレートしていかないようにすれば、害はないのだ。
  感情--思考・妄想 のループを断ち切り、それぞれが強化されないようにする

このことは認知行動療法などで実際に効果的な手法として使われているが、
ネタ元はヴィパッサナー瞑想などの東洋の精神世界の手法で、それを取り込んだようだ。

感情と思考について詳しくなろう! のコーナーでした。