GRヤリス GXPA16(MC2024.4-) KYB Real Sports Damper | サスペンション開発日記

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KYBダンパー&スプリングの開発テストのレポートとレース活動の報告です!

進化型GRヤリス GXPA16 GR-DAT
Real Sports Damper specTR テストしました。
 
 
2024年4月に発売された進化型GRヤリス
8ATが追加設定されたことがトピックですね。
 
いろいろ興味深いポイント満載のGRヤリス
 
まずは一般道を走り始めた時点でボディ剛性の
大幅なレベルアップを実感!
そして評判通り、どの速度域からでも力強く加速していきます。
 
今回のテスト車はGR-DAT(8AT)なので
フロント20kgの重量増がありつつも
30psパワーアップして速度も上がっているみたいなので
そのあたりのマッチング確認が興味どころですww
 
足回りではフロントのアッパーマウントがセンタータイプから
3本スタッドタイプのマウントに変更されました。
 
 
 
従来はセンターマウント
 
 
 
走行モードが変わっているのもサーキットでは影響大ですね。
 
以前は前後トルク配分30:70のスーツモードで走らせてましたが
可変になったトラックモードで走ってみます。。。
 
 
 
まずは従来通りのセットアップにして
同じ条件で確認していきましょう。
 
 
 
 
 
【 タイヤ 】 YH  ADVAN A052 245/40R18
【 ホイール 】 ADVAN Racing 9.5J  インセット +45
【 PAD 】 プロジェクトμ HC+
【 スプリング 】 Front: 14K-7inch + ヘルパー
                      Rear: 15K専用形状 + ヘルパー
【 車高(ノーマル比) 】 Front: -39mm   Rear: -30mm
【 キャンバー 】 Front: -3.3° Rear:-2.5°
【 Toe 】 Front: 0    Rear: out 0゜10'
【 最低地上高 】 102mm (フロントメンバー)
 
 
◆◆◆ 走行テスト ◆◆◆
 
袖ヶ浦フォレストレースウェイ


 
 
≪SET1≫
まずは第一印象、、、速いッ!(^^)!
立ち上がりの押し出し感とストレートでの速度の伸びが
だいぶ違いますね。。。
 
20kg重いのにこの速さ!
 
あと、ボディ剛性が上がっているので
脚が良く動いているのがよく分かりますww
 
ただ、フロントの重量増とトルク配分の影響か
フロント収束が若干不足気味。 
 
ピッチングもやや多めで
意図せぬタイミングで前後荷重移動してしまうので
タイミング掴みにくい場面が時折ありです。
 
 
≪SET2≫
フロントバネレートアップ 14K→15K 
 
 
 
フロントスタビリティはグッと上がり、
挙動にまとまりが出てタイヤ接地感とのバランスが合って
コントロールしやすくなってきましたww
 
収束性も良くなり、ギャップでもあおられなくなりました。
 
 
≪SET3≫
リヤバネレートアップ 15K→16K 
 
 
 
前後ロールバランスは本来のイメージ通りになりました(^_^)v
 
姿勢変化が落ち着いてステア量も少なくなり
アクセルオンも明らかに早いです。
 
コーナリングパワーも上がり、旋回速度は速く
運転してして「速い」とすぐわかります!
 
ブレーキングからターンイン時の安定感がとても良い。。。
可変トルク配分のためか、以前のスポーツモード時と比べると
リヤの限界が高いので侵入速度が上がっている感触です。
 
ベストタイムは 【 1.13.67 】
 

 

 

 
 
加速も減速も素速く確実にギヤが合ってくれるので
Dレンジで普通に速く走れるスゴい車ですね!(^^)!
 
 
最終的にはこのようなセットになりましたww
 
【 スプリング 】 Front: 15K-7inch + ヘルパー
                      Rear: 16K専用形状 + ヘルパー
【 ダンパー 】 Front: -6クリック
                    Rear: -8クリック
 
 
 
≪SET4≫
今回テスト もう一つのメニュー
 
フロントをラリー用の全長調整式に交換
 
 
 
こちらもバランス良好
走行フィーリングはまったく問題無しでした(^_^)v
 

 

 

 

 
進化型 GRヤリス GXPA16 (MC 2024.4-)  
『Real Sports Damper』 セットアップ完了です!