カローラ ZRE212 KYBダンパーテスト | サスペンション開発日記

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KYBダンパー&スプリングの開発テストのレポートとレース活動の報告です!

カローラ ZRE212 テストしました。
 
 
 
2019年9月登場した12代目となる新型「カローラ」
セダンと、ワゴンモデル「ツーリング」の2本立て。
 
TNGA新型プラットフォーム「GA-C」採用モデルということで
先代に比べ走りの面でも大幅にレベルアップしています♪
 
走り出し第一印象は乗り心地は穏やかで柔らかく、
ステアリニアリティもやや軽いフィーリング。
 
少し前にデビューしている「カローラスポーツ」より「カローラ」は
そのキャラクターの特徴でトレッドが若干狭いんですね。
 
操安性については「カローラスポーツ」で感じた
フラット感の高いバランスとは少し違っています。
 
高速走行時はリヤの浮き上がり感が大きめで
収束不足を感じる場面もあるのがちょっと残念。。。
 
トレッドの違いや重量配分の違いは大きいと思うのですが
車両キャラクター的に、乗り心地の確保と
スムーズな癖のない挙動を優先させているのでしょうね。
 
ダンパー交換でしっかり感が向上すると
雰囲気はだいぶ違ってくるかな、、、と期待出来ます(^^♪
 
 
今回のテスト車は16inichタイヤのグレード「S」
 
最初のテストなので
毎度のオリジナル寸法・ストロークのデータ取りからスタート
 
フロント、リヤともにしっかりバンプストロークが取れていて
余裕がありますね。
バンプクッションもウレタン製のソフトな物なのでタッチも穏やかww
 
 
それでは試作品の装着確認
 
テストアイテムは毎度の2種類です。
『NEW SR MC』 & 『Lowfer Sports』
 
 
 
新型カローラはざっくり分けると
 
①セダン ガソリン1.8L 2WD(FF) ZRE212
②セダン ガソリン1.2Lターボ 6MT 2WD(FF)  ZRE210
③セダン HYBRID1.8L 2WD(FF)  ZWE211
④セダン HYBRID1.8L 4WD  ZWE214
⑤ツーリング 1.8L 2WD(FF)  ZRE212W
⑥ツーリング ガソリン1.2Lターボ 6MT 2WD(FF)  ZRE210W
⑦ツーリング HYBRID1.8L 2WD(FF)  ZWE211W
⑧ツーリング HYBRID1.8L 4WD  ZWE214W
 
となるのですが、
純正ダンパー減衰力の特性はかなり僅差に設定されているので
とりあえず全て共用前提で設定してみました。
 
スプリングはモデルによって重量も異なりますし、、
リヤのスタビライザーが有り無しの違いもあります。
けっこう多種設定になっているので『L・H・S』は大変かも。。。(笑)
 
 
まずは 『NEW SR MC』 から装着&フィーリングチェック
 
 
 
 
 
まずはノーマルで気になった高速操安の不足感がいっきに解消!
リヤの浮き上がり感も収まり、だいぶ違う雰囲気ですww
 
フロントの接地感も上がったおかげで、ステアリニアリティ、レスポンス
ステア操作に対する追従性は大幅に向上しました(^^♪
 
リヤのレスポンスも上がりスッキリした挙動
フロントの動きにしっかり同調しているため軽快なフットワークです。
 
イメージ通り以上の良いフィーリングになりました(^^)v 
 
 
 
続いて 『Lowfer Sports』 
 
今回は RS-R Ti2000 DOWN との組合せでチェック
 
 
 
『NEW SR MC』 同様
バランス良くまとまっているしっかり感の高いフィーリングですww
 
前後ともに走行中はバンプタッチの領域に入るものの
バンプクッションの当たりがソフトなので問題なし(^^♪
 
 
 
それと本体ケース長を前後ともに-20mm短縮しているので
ハンドリングも乗り心地も悪化させずにローダウン出来ていますww
 
重心も下がってステア操作に対する挙動のレスポンンスは良く、
さらに曲がる・止まるのスタビリティが高くなってイイ感じです。。。
 
 
まずは一発目ww
カローラ ZRE212 セダン ガソリン1.8L 2WD(FF) 
 
『NEW SR MC』 & 『Lowfer Sports』
フィーリングチェック終了です。
 
 
 
この後もカローラシリーズ続きますよー(^^♪
 
ZRE212 次回はローダウンスプリング 『L・H・S』 のテストです。