ジムニー JB64W KYBダンパーテスト | サスペンション開発日記

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KYBダンパー&スプリングの開発テストのレポートとレース活動の報告です!

ジムニー JB64W テストしました。
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20年ぶりのフルモデルチェンジの4代目新型「ジムニー」
伝統のラダーフレーム、副変速機、パートタイム4WDはそのまま採用された本格仕様のオフローダーです!
新たにステアリングダンパーが採用され、ステアリングのキックバック低減が図られているのもポイント。
従来比でねじり剛性が約1.5倍に高められたラダーフレーム
軽乗用車の領域を超えた乗り心地の良さと質感の高さが走り出しの第一印象でした(^^♪
これらはマウントゴムの大型化により制振性を高めていることが大きいのですが、、 
一方、連続コーナーでの切り返し時などはフレームとボディー間の「ヨレ」はそれなりにあるんですね。。。
しかしこの現象はラダーフレーム車の特徴的な現象であることと、本格オフローダーということで
ある程度受け入れつつダンパーチューニングの効果を高めたいと思います。
今回のNEW SR MCでは一般的に使用されるユーザー層に向けて
収束性とハンドリングバランスを向上させたオンロードでの走りを向上させた内容を狙っていきます(^^)v
ノーマルフィーリングを確認後はしっかり寸法関係のデータ取り
ラダーフレームのクルマは久しぶりなので、ある意味新鮮ですww
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今回のテスト品は
『NEW SR MC』 & 「ステアリングダンパー」
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フロントは ジムニーJB64W, ジムニーシエラ JB74W 共用品
リヤは JB64W 専用品です。。
そして今回はステアリングダンパーも準備してみました(^^♪
減衰力はノーマル比110%と90%の2種類
珍しい試みなのでとても興味深々ですww
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まずは 『NEW SR MC』 専用試作品からスタート
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フロントはステア応答性、しっかり感が向上して、ドライバビリティはだいぶ変わりました。
ボディのヨレ感も少なくなり、コーナリング中の挙動も落ち着いています。
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リヤは収束性が向上しながらも突き上げ感などの不快な要素は無く、理想的なバランス(^^)v 
ノーマルに比べ、かなりオンロード寄りになったものの、
乗り心地の質感はそのままキープ出来ていてイメージ通りの出来栄えですww
続いて、、傾向確認のためリヤにジムニーシエラ JB74W用を使ってみます。。。
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減衰力ボリュームはやや強めだったのですが、思った以上にハリ感が強いですね。。。 
ストローク感が少なく前後のストロークバランスもいまひとつ・・・ 
結果として走行時は常に前のめりの感覚があります。
それでは待望の、、、ステアリングダンパーを装着!
まずはノーマル比110%のハードタイプから、、、
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発進・直進時から、ステアリングのどっしり感が明らかに違います! 
ギャップ通過時はダンピングがしっかりしている感触。 
バネ下のブル感が減少していて、キックバックが少なくフラットに通過できるフィーリングです。
これほどまでに違うとは驚きでしたww 
これは是非とも単品ではなくNEW SR MCとのセットで使って欲しいアイテムです(^^♪
続いて90%のソフトタイプに交換
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こちらは先ほどのインパクトとはほど遠く、、ほぼノーマルと同じフィーリング
率直に言ってこれといったメリットの部分は見当たりませんでした。。。(笑)
試しにステアリングダンパーを外してみたところ、、、
大転舵時は若干ながら軽さを感じる操作感。
通常走行レベルでは特に問題無いものの、キックバックは若干増えますね。 
やはり「有り」「無し」では結構違うものです。 効果高いことが良く解りました(*^^*)
ということで、、 ジムニー JB64W
『NEW SR MC』 & 「ステアリングダンパー」 完成です!
発売までいましばらくお待ちくださいませ(^^)/~~~