アコード CU2 KYBダンパーテスト | サスペンション開発日記

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KYBダンパー&スプリングの開発テストのレポートとレース活動の報告です!

アコード CU2 テストしました。

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テスト車のグレードは 「24TL スポーツスタイル」
タイヤサイズ 235/45R18 の車両です。

現行のType-Sには及ばないまでもスポーティーグレードですね。。
ミシュランPRIMACY HPを履くあたりはType-Sと同じです。


ミドルセダンだった先代のCL系より大きくなってアッパーミドルセダンの領域になった現行アコード。
大型サルーンでありながら鈍重さのかけらも感じさせないあたりは、ホンダっぽくてイイですね。。

それでいながら「どっしり感」があって質感の高い乗り心地もGOODです。



意外や設定していなかったこの車。。

タイの販売会からアツいご要望が届いたとのことで、、
猛ダッシュで開発とあいなりまして。。

言われなかったら設定しなかった??? (笑)



で、仕上がった試作品。
『NEW SR SPECIAL』『Lowfer Sports』の2アイテム

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そして、、
毎度のオリジナル状態の各部ストローク測定作業をして・・・


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チェックシートで数値をメモして、、写真撮って、、、


タイヤが接触しそうな場合はそのポイントも記録。。。

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これら一連の測定を終えて、、、やっと試作品の装着チェックに入ります。


この車だからってわけじゃありませんが、
アコードの場合はアメリカ・アジア諸国・欧州と、とにかく販売範囲が広い!!

当然KYBダンパーも世界中で販売されます。
したがって見落としは許されないのです。。。



まずは 『NEW SR SPECIAL』

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意外と第一印象は「おとなしい」印象。。 

とはいえ全体的なスタビリティは向上しておりステアフィーリングもしっかり感が高い。

ちょっと気になっていたギャップ通過時のリバウンドスピードの速さ。
ジワッと収束の効いたフィーリングに変っていてバネ上の安定度が増しています。。。

前後共にフリクションも含めスロースピード域のダンパー減衰力ボリュームがマッチしたんでしょうね(^.^)/~~~

とても心地良いです。。



続いて『Lowfer Sports & ローダウンスプリング』
今回も RS-R Ti2000 を使用です。。

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フロントのバンプストロークが比較的不足気味のこの車。
懸案の「突き上げ感」も無く、ハンドリングに悪影響はほとんど無しでした。

バンプラバーは柔らかいウレタン製のモノだったので良かったです。。


ちなみに、車高の実績は…
フロント-19mm / リヤ-4mm ダウン

珍しくダウン量少なめ・・・(笑)

タイヤハウスクリアランスがもともと少ないので、そんなに違和感ないですね。。。

RS-R Ti2000バネレートとの相性も良く、フラット感のある乗り心地。
ステア応答も良く、ホンダ車ならではのハンドリングの良さはさらにアップしてます。。。


形状的な部分は少し修正が必要な箇所もありましたが・・・
減衰力など内容的にはバッチリでございましたヽ(^。^)ノ


せっかくセダン用を設定したので
アコードツアラー CW1/2 も設定する予定で検討中とのことです。。

こちらは日本国内中心の販売品ですね。


乞うご期待!!