モコ MG33S (TURBO) KYBダンパーテスト | サスペンション開発日記

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KYBダンパー&スプリングの開発テストのレポートとレース活動の報告です!

モコ MG33S テストしました。
前回のNAに引き続き 2WDのターボ グレード「G」です。

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ターボ車の場合フロントスタビライザーが付いていて、、
それにともなって、減衰力特性もNA用とは違っています。


ターボ車ベースで造った試作品なのでどんな調子でしょう???

前回のNA車では、専用試作品よりワゴンR(MH23S)用がフィーリング良かったですね。


今回もこれらをとっかえひっかえ。。。

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まずは『NEW SR SPECIAL』の試作品から。。
まずは気になるフロントのフィーリング。

変化感はそこそこあって面白みはしっかりありますね。
前後バランス、SPとのマッチングはGOOD。
「じっとり」とした踏ん張り感は質感面でも好印象です。。

スタビライザー効果でロール時の踏ん張り感はしっかりしつつ
直進時の入力感はソフトで心地良いものになっています。

リヤもスタビリティと乗り心地のバランスが良く、嫌味のない上手くまとまっている感じ。 


続いて『NEW SR SPECIAL』の量産品。 ワゴンR用を確認。

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NA車ではマッチング良かったこのダンパー、、
スタビ付きのターボ車ではフィーリングがずいぶん違いますね。。

フロントはダイレクト感の強い入力。 全体的に「硬い」イメージにつながってしまいます。
長距離ドライブ、長期使用では飽きのくるフィーリングかも??

リヤはやや強めだけど、OKの範囲内。
ただし、フロントとのマッチングを考えた場合は専用試作品の方がバランス的には勝ってるかな。。。


おおよそフィーリングの方向性は解りました。。

続いて『Lowfer Sports & ローダウンスプリング』
今回も RS-R Ti2000 を使用です。。

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今回もやはり車高がかなり低く出て、、、
ダンパーフィーリングの正確な評価は出来ませんでした。

ちなみに、車高実績は…
フロント-54mm / リヤ-45mm ダウン


後日専用ローダウンスプリング『L・H・S』のテストで再確認ですね。。


ところで、、、
フロントスタビ無しのNA車では気が付かなかった内容が発覚。。

フロントをフルストローク再現してみると、、
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ドライブシャフトとスタビライザーのクリアランスが11mmほど。



もし、フロントダンパーのケース長を短くし過ぎると・・・
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干渉してしまうんです。。。(汗)


Lowfer Sportsの設定はちょっと付き詰めないといけませんね。
出来る限りケース長を短くしてバンプストロークを稼ぎたいのはヤマヤマですが・・・
この部分の干渉は絶対NG。。


じつのところ今回の試作品の寸法では量産移行出来ない内容でした。。。

このへんの内容も盛り込みつつ、
再試作品を準備して次のテストに臨みましょう。。


結果としては、、
NA車、ターボ車、共にやり直しですね。。。(涙)