HS250h ANF10 KYB EXTAGE テスト | サスペンション開発日記

サスペンション開発日記

KYBダンパー&スプリングの開発テストのレポートとレース活動の報告です!

レクサス HS250h EXTAGEテスト実施しました。

と言えば・・・ 場所は毎度。。 袖ヶ浦FRWです。

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テスト車の都合でちょっと間が空いてしまいましたが、、
以前に一度初回テストは行っております。

ネタ出しして、、
再試作品に盛り込んで、、
仕上げにかかります。。

今回はダンパーがフロント4種類!
スプリングがレート違いで3種類です。
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前回のテストでリヤダンパーはほぼ満点で決定してました。
今回やることは手直ししたフロントダンパーと、ベストマッチングのスプリングを決める事です。


以前の日記にも書いていますが、、
HS250hはボディ剛性の高さと走りの質感がサラ~っと高い次元でバランス取れています。

そんな車ですから、下品なハンドリングにしてはいけませんね。。


基本はSAIと同様のダンパー形状なのですが、中身が違っておりましてですね、、

HS250hにはリバウンドスプリングが入っています。

そんな訳で今回用にフロントは4種類。
リバウンドスプリング仕様違いを用意しやした。。
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リバウンドスプリングとは…

ダンパーに内蔵されているもので伸びる方向に作用します。

効果としては、、
コーナリング時のインリフトを抑制するためタイヤ接地性が上がり、スタビリティアップを実現します。

スタビライザーを「ワンサイズ太くした」みたいなフィーリングと言えば解りやすいかも。。。

ただし、いたずらに強いレートの物や長さが異なるもの、
なんでも入れればイイってもんじゃないんですけどね。。

その辺が難しいところ。
そんな事を見つけ出すのも今回の課題。


ハンドリング面はコースでチェックして・・・
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ちょいちょい、、減衰力ダイヤル調整しつつ、、

イイとこセットが出たら一般道の乗り心地と高速道路でのフィーリングチェック。
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そして、、次のセットに交換。
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この繰り返しで、だいたい8パターンの組合せを2日間でやっつけます。。



フロントはノーマルに対して減衰力はもちろん独自の特性に変更。

リバウンドスプリングはノーマルに対して約40%アップの物に決めました。

感覚としては、前述の通りコーナリングの手応えがスタビライザーが効いているようなフィーリングです。
もちろん直進安定性、乗り心地、ステア操作性はオリジナルフィーリングの質感はそのままにです。。

しっかり感がプラスされた「面白み」のあるフィーリングになっています。



リヤダンパーはノーマルがツインチューブタイプに対してモノチューブタイプに変更ました。

コーナリング中のコントロール性、フットワークの良さのおかげでとてもステア操作が心地良いデス。

S字切り返し時のレスポンスはかなり良くなっていると思いますよ。



スプリングレートは前後共にオリジナルに対して105%の物に落ち着きました。。

車庫の設定は前後共に約20mmダウンです。

さりげな~く、、良く見るとチョット違う車高ですか。。



おかげ様で、、イメージ通りのフィーリングが表現できました。。



EXTAGE HS250h用完成です。

エライ時間かかりましたけど・・・(汗)