本当に難しい二塁手の守備。《だからこそ、今からやっておくべき事とは…》 | ベースボールバイブル
こんにちは。
ベースボールバイブルの東です。


日本の野球には面白い事があります。


例えば、


日本代表チームを作るとしますよね。


すると、


二塁手には二塁手が本職じゃない選手が守る事が多いんですよ。


例えば、


第1回のWBCで日本の二塁手に起用されたのは西岡選手。


彼は高校時代は二塁手でしたが、日本のプロ野球選手になってからはメジャーに行くまでは遊撃手でした。


第2回のWBCで日本の二塁手に起用されたのは岩村選手。


彼は日本にいる間は三塁手でしたが、メジャーに行って2008年から二塁手になりました。


第2回のWBCは2009年の開催だったので二塁手としての経験は1年で日本代表の二塁手になったんですね。


で、


第3回のWBCで日本の二塁手に起用されたのは鳥谷選手、松井稼頭央選手、井端選手。


彼らのイメージはどうでしょうか?


どちらかというと遊撃手のイメージではないですかね?


ところが世界ではどうでしょう?


ドミニカ代表にはロビンソン・カノ選手がいます。


アメリカ代表にはブランドン・フィリップス選手がいます。


オランダ代表にはジョナサン・スコープ選手がいます。


彼らは本物の二塁手です。


あっ!そういえば・・・


今回のU18ワールドカップでの高校日本代表チームでもそうでした。


大会序盤は杉崎選手、大会中盤からは津田選手が二塁手として起用されていましたが、彼らは本来、遊撃手ですよね。


でも、


実は二塁手を本職としている選手も選ばれていたんですよ。


それが宇草選手です。


そんな宇草選手も数試合は二塁手で起用されていたんですが、U18の試合を見ていた人は、二塁手としての動きは宇草選手に一日の長があるなと感じたのではないでしょうか。


でも・・・


日本というのは面白い国です。


「セカンドなんて簡単やろ」


とか、


「ショートができればセカンドはできる」


なんていう声が結構、聞こえてきます。


僕は、この考え方が信じられないんですよね。


技術的な事に関して言えば内野手の中で遊撃手が一番簡単ですもん。


もちろん、


体力的には高いレベルが求められますけどね。


技術的にはそうでもない。


ところが、


二塁手は色んな技術が求められます。


この間、話したピボットも難しい技術です。


ゲッツーでの切り返しも本当に難しい技術です。


それに、


日本の選手はあまり使いませんがバックハンドトスも難しいですね。


それから、


二塁手っていうのは場面や打球によってはバックアップも求められますからね。


まあ要するに、


二塁手には、やる事や覚える事がたくさんあるわけです。


だから・・・


僕は基本的に二塁手を育てるつもりで練習メニューを作ります。


要はですね、


セカンドが出来るんならショートは出来るよ。


って思ってるわけです。


ですから、


僕の練習ではバックハンドトスをしなければいけない事が多々あります。


例えば、


今、僕が指導している6年生たちは、僕が20年の現役生活でしてきたであろうバックハンドトスの回数を優に超えました。


すると面白いものですね。


6年生の子供たちは、もうすでに僕より上手くバックハンドトスをします。


まあ、


日本では二塁手は軽視されていますから、こんな練習を必死にしてるチームはなかなかないと思いますが・・・


小さい頃からやってないと出来ない事ってあるんですよね。


その証拠に日本の二塁手でバックハンドトスをする選手なんてほとんどいません。


それは、


やらないのでしょうか?


それとも、


できないのでしょうか?


これは大きな違いです。


そもそも世界ではよく見るプレーですから。


だって、こっちの方が速いですもん。














なので、


二塁手を軽視せずに二塁手を育てるつもりで練習メニューを考えてみてはいかがでしょうか?


身につけなければいけない事がたくさんある事に気づくと思います。


まあ、参考まで。


では、また。



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