それは、悲哀と罪と悪意と憎悪。



エルリックといえば、世間では「鋼の錬金術師」がまず真っ先に思いつくのでしょうが、僕自身はマイケル・ムアコックという人の小説。

この小説は「サーガ」と言われるぐらい話が壮大で、後半の方は、僕もよくピンと来ていないのですが、前半をかいつまんで言うと、世界を支配する「光の帝国」の王位継承者として生まれたエルリックが、父の死により皇帝に即位するものの、事情により、最愛の恋人を自らの手で刺し殺し、自らの国を自らの手で攻め滅ぼし、自らの臣民を自らの手で路頭に迷わせる事になり、その結果、そんな自分と自分の運命を呪いながら、生き続ける話です。


「エルリックが手にするものは、悲哀と罪と悪意と憎悪のみ。また、それをしか望まぬ。」


そんな自分を評して、エルリックが自嘲交じりにこんな風に述べるシーンが話の中にありますが、テンションが落ちている時、僕は決まってこのシーンを思い出します。