8月の雇用統計。
表面的には失業率が3.458%から3.650%に上がってしまったように見えるけど、これはまったく気にする必要はない。
いったん労働市場から退出していたけど戻って来た、という人が61.4万人もいて、そのうちの34.4万人がまだ仕事を見つけられていないから、一時的に失業率が上がっただけ。
この影響(労働参加率の上昇)分を排除して計算すると、失業率は3.251%になる。
まだまだ人手不足は続く。
7月の62.103%から62.360%に上昇した8月の労働参加率、コロナ前の2020年2月の63.392%と比べればまだ1%ポイント以上も低く、まだ上がる余地がある、つまり人手不足は解消の余地がありそうだけど、実際にはもうほぼパツパツ。
というのも、25-54歳のGolden Ageに限ってみてみると、2020年1月(サブプライムショック以降のピーク)の 83.055%に対して今回はもうすでに82.849%で、ほとんど上昇余地はない。
人数にして、わずか26.2万人。
これを食い尽くすと、あとは引退した高齢者に戻ってきてもらうぐらいしか、余力はない。(移民をガンガン受け入れるというのは政治的にも社会情勢的にも厳しい)
ま、まだまだ強すぎて困る雇用統計は、当分続きそう。