動機がどんなものであれ、国政選挙の応援演説中に一人の政治家が凶弾に倒れたという目も背けたくる現実に、驚き、憤り、深く悲しんだ。
しかもその犠牲者が、長らくこの国の首相を務めた人とあって、感情はより複雑になった。
合えて誤解を怖れずに言えば、名前も聞いたことのないような地方の政治家が撃たれたということであれば、ここまでの気持ちにはならなかったことだろう。
ただ。
それが安倍さんだったから殊更に悲しかったかというと、必ずしもそうではない。
名前を勝手に挙げて申し訳ないが、それが菅義偉さんであったとしても麻生太郎さんだったとしても、あるいは極論、鳩山由紀夫さんだったとしても、そこに特段の差はない。
安倍さんだから殺してはいけなくて、鳩山さんだったら殺してもいいというものではない。
安倍さんは、良くも悪くも、特別な存在ではない。
同様に、安倍さんだから国葬、っていうのは違うと思うし、アベだから国葬反対もおかしい。
みんな、もっと冷静になりなよ。