バーレーンとイスラエルの国交正常化は、UAE の時とは比べものにならないくらいのインパクトを持つ。
ってだけ書けば、ここの読者のみなさんなら、何のこと言ってるかわかるよね?
陰謀論めいたこととか、地政学ヲタっぽいこと抜きにして表面的に見れば、つまりは中東問題っていうのは、イスラエルとスンニ派とシーア派の戦い。
これをシーア派の立場で言い換えるなら、対イスラエル、対スンニ派の、二正面作戦を戦っていることになる。
その意味では、スンニ派のUAEがイスラエル陣営に寝返ったところで、シーア派からすれば敵Aが敵X陣営から敵Y陣営に移っただけのことだから、どうという話でもない。
ところが、バーレーンは、国民がシーア派、王家がスンニ派ということで、ここを揺さぶって自陣営に囲みこみたい最有力候補だった国。
さらには、サウジの主だった油田はバーレーンに近いところに集中しているわけだから、ここを拠点にサウジまでをもひっくり返しに行く、そういう重要拠点だった。
そういう場所だから、成り行き次第ではスンニ派に取り込まれてしまうかもしれないリスクはある程度は織り込んでいるわけだけど、イスラエルに持っていかれるとなると話は違ってくる。
対イスラエルはともかく、対サウジ戦略を、ゼロから練り直す必要が出てくる。
藤井聡太さんも驚きの一手。
トランプさん、あんたはほんと、すごいよ。