3.柿本人麻呂
あしびきの やまどりのをの しだりをの
ながながしよを ひとりかもねむ
山鳥の尻尾が長いことになぞらえて、夜が長いことを表現している。
極論、あしびき~しだりをの、は、意味の上ではなくてもいい。
ということでもない。
山鳥は、夫婦が一緒に寝ない。
峰ひとつ隔てて、離れて寝る。
そのことも、ひとりかもねむ、ひとりぼっちで寝るのはさみしいな、という心情表現につながる。
愛しい人と一緒に眠れないというのは、ほんとにさみしい。
で。
尻尾が長いのは、山鳥の中でもオスだけ。
ってね。