『龍馬伝』
故・つかこうへいの代表的大作。
500ページぐらいの文庫本3冊分。
ボリュームとしては、彼の作品の中でも最大かも。
----- 引用 -----
「まったくおかしな奴です。短小だとか包茎だとか、女ってそんなの関係ありません。別に男に恥をかかせるために、女は生まれてきたんじゃないですから」
----- 引用ここまで -----
青春篇・272ページ。
沖田総司(つか作品の中では常に、総司は女の設定)が坂本龍馬について、山南敬助に話しているシーン。
どうやったらこんな台詞、吐かせられるんだろうね。
執筆から20年以上経った今も、まったく色褪せない。
ってか、今の時代の男の子たちにこそ読ませたい、聞かせたい。
こんな短い台詞の中に宇宙の謎を閉じ込める小説家・劇作家を、僕は他に知らない。