「TPPに入ったらどうなるかより、入れてもらえなかった日本の行く末が心配」とかいう言説が飛び交っている。
入れてもらえないって、どういうこと?
そんなこと、あるわけないじゃん。
さすがにニッポン、そこまでは信用失ってないよ。
オリジナル4ヶ国+追加5ヶ国でTPPのルールづくりをちゃんとしてもらって、そのルールにちゃんと従いますから仲間に入れてくださいって言えば、絶対入れてもらえる。
TPPのルールづくりは、ちょうど1年前の横浜APECから始まって、今回のホノルルAPECで大枠の合意に達した。
1年前をスルーしてこの段階で参加を表明した日本は、当然のことながら「日本はルールづくりに参加するつもりはありませんでしたが、ルールができたようなのでその遵守を条件に参加させてください」と宣言していることになる。
この期に及んで(コメの例外化であれ何であれ)ルールづくりに口を挟むということはありえない。
9ヶ国側からすれば、そこまで控え目な日本を排除する理由は見当たらない。
アメリカの自動車業界みたいに「日本のような閉鎖的で非関税障壁だらけの国が入ってくるのは反対だ!」なんて言ってるとこも中にはあるけど、あれはブラフ、今後の交渉がおかしな方向にいかないように牽制しているだけだろう。
民主党や経団連、農協や医師会の考えてることなんかがTPPに反映してしまったら、せっかく僕ら日本の消費者が受けるはずのメリットもぶち壊しになる。
アメリカが押し付けてくるルールがどんなにひどいもんだったとしても、日本の守旧勢力の意図するものよりははるかにマシ。
9ヶ国のルールにちゃんと従うなら、日本がTPPに入れてもらえないなんてことは、絶対にありえない。