多くの人が言うように、TPP反対派の主張のほとんどは論理的なものではないので、彼らを論理的に納得させることは絶望的に不可能だ。
海外のものが安く買えるようになることが、悪かろうはずもないということが理解できないというのはどういうことなのか、こっちが理解できない。
人知を超越している。
(僕は全然そんなことないと想ってるけど)日本はこれから人口がどんどん減るから経済発展なんかできっこないと言っていたのは、どこのどなたたちなのか。
日本で作るとコストの高いものなんか、全部海外から買ってくればいいじゃないか。
日本は、高付加価値の製品づくりや、比較的国境を越えにくいサービス業に特化する。
それができなければ、TPPなんかあろうがなかろうが、日本経済は死ぬ。
アホくさくて、議論する気にもなれない。
僕が唯一、この人たちの言い分なら理解できるという反対派クラスタは、「TPPなんかやられたら、俺が困る」とはっきり自己主張する人たち。
TPPの恩恵は99%の国民が薄く広く受けることになるけど、TPPの風圧は、1%の人たちだけが強烈に食らうことになる。
だから、生産性の極めて低い業界の人たちが「自分たち」のためにTPP反対を叫ぶのは無理のないことだと想う。
皺寄せを一手に引き受けることになる人たちには、十分な保障を提供することで、TPPへの理解をいただくしかない。
99%のために1%を犠牲にするのはほんとうに忍びない話だが、その逆、1%のために99%が犠牲になるようなことだけは、絶対に避けなければならない。
農協の職員や談合専門の建設業の皆さんなんかには、きちんとした失業保険やハローワークでのサービスを受けてもらえるよう、格別の配慮を賜らんことを願うばかりだ。