「厚生労働省が年金支給開始年齢を70歳程度まで引き上げることを鋭意検討している」ことについて、藤沢数希さんが「すばらしいアイデア」だと言っている。
http://bit.ly/qN0i0y
さらに「男性の年金支給年齢を70歳、女性の年金支給年齢を80歳程度に引き上げたい」とも主張している。
僕は、これには反対だ。
財政問題とはすなわち膨張する社会保障費の問題であり、これを解決するには支給年齢引き上げというかたちで年金給付額を減らすのがいいという、根っこの部分には僕も異存はない。
だけど、これだと、平均寿命と比較してみると、男女とも平均して6年ぐらいしか年金を受け取れないことになってしまう。
たった6年の年金など、何の役にも立たない。
老後資金を貯えるにも、「6年分は年金があるから大丈夫」なんてことにはならない。
現役世代だって、老後のたった6年のために毎月毎月保険料を納めようなんて気にはならない。
だったら。
役に立たない年金なんか、さっさと廃止してしまうのがいい。
これは、いつも僕が言うことだけど、良い・悪いの問題じゃない。
公的年金なんて制度、維持する能力がこの国にはないんだから、やめるしかないってことだ。
どうしても支給開始年齢の引き上げで対応するなら、思い切って100歳ぐらいにしてしまったらいいんじゃなかろうか。(これは全額国費負担だろうなあ)