#3010 通貨 | プロパンガス

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「通貨」を知れば世界が読める 浜 矩子

ユニクロ悪玉論とか、時々おかしなことを言い出す人だけど、この本に関しては至極真っ当。

で。

投機というのは、割安だと考えるものを買ったり、割高だと信じるものを売ったりするのが基本中の基本。

株式市場での個別銘柄での仕手戦のように、局地的・短期的には現実離れした水準まで売買するようなことはないとは言えないけれど、それはほんとに例外。

70円台のドル円相場が割安すぎると考えているのに売り攻めするような投機家は、世界のどこを探したっていない。

投機的な動きとは、つまり投機家が市場の歪みを是正しようとする動きのことだ。

歪んでいるものをさらに歪みの大きい方向に仕掛ける投機などというものは、ありえない。

そして。

投機家たちの考える割高・割安がもしも間違えていたら。

それは必ず、投機家たち自身の行動によって是正されることになる。

なので、市場が投機に支配されることなど、ちっとも心配する必要はない。