「村」って何だろう、と考えてみる。
「何もないところ」みたいなイメージもある。
いやいや、とんでもない。
山村には、山があり、川がある。
農村には、田畑があり、牛馬がいる。
漁村には、港があり、潮の香りがある。
祭があり、ご先祖様の生きた歴史がある。
かつて、少なくとも江戸時代までは、村こそが生活の単位だった。
100%ではないまでも、ほぼ自給自足の営みが行われていた。
村から一歩も外に出ることなく、生涯をまっとうする人も少なくなかったに違いない。
何もない、どころではない。
「村」=「すべてが完結する街」という認識。
中世・堺とか、中世・ベネチアとか。
シンガポールとか、三菱村とか。
村という意識、いいじゃいかと想う。
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