大学を卒業してすぐに職を得たのは、アメリカ籍の会社だった。
アメリカ籍とは言っても、働いている人の8割ぐらいは日本人で、日本人だけで会話をするような場面がほとんどだった。
そういう時は、もちろん日本語で会話する。
だけど、公式、非公式にかかわらず、日本語を話さない人が1人でもいる時は、会話はすべて英語になる。
そういうもんだと想っていた。
日本の会社でもそういうもんなんだろうと、無条件に想っていた。
シンガポールやフランクフルトでも、きっと広東語(福建語?北京語?)やドイツ語のほうが地元の連中は意志疎通しやすいだろうに、オフィスではみんな英語で話してたし。
そういう意味では、ファーストリテイリングや楽天が社内用語を英語にしたというのには、何の違和感もない。
というか、世界中から優秀な人材を集めようと想うなら、むしろ当然のことだろうと想う。
「優秀かつ日本語を話せる人材」と「優秀だけど日本語は話せない人材」の数を比べたら、世界には後者のほうが何千倍もいるんだから。
ってか、「優秀かつ日本語を話せる人材」なんか採ろうとしても、蓋を開けてみれば「日本語を話せるだけのバカばっか」になるのがオチ。
グローバル企業が英語を取り入れていく流れは、これからも止まらないだろうね。
で。
僕が三木谷社長ってエラいなあと想うのは、英語化に踏み切ったこのタイミングですでに自身、北京語のレッスンを始めてるということ。
エラい人っていうのは、常に次の次を見据えているんだね。