#2392で、日本はアメリカと同盟するべきだと書いた。
アメリカが近い将来、唯一の超大国ではなくなり、ロシアやチャイナと同等レベルの国力しか持たなくなるとしても、それでも日本にとっての選択肢はアメリカしかない。
当然その場合、ロシアやチャイナは、日本にとっての仮想的となる。
正面からぶつかるかどうかはともかく、一定の緊張関係は続くことになる。
そうなると、同盟国はアメリカだけでは十分ではない。
できればロシアの裏とチャイナの裏にも同盟国が欲しい。
チャイナの裏は、当然インドということになる。
で。
ロシアの裏はEUということになるんだけど、これがクセモノ。
欧州諸国は西ローマ帝国滅亡以来未だに統一されず、小国分立を続けている。
ナポレオンもヒトラーも成し遂げられなかった欧州統一は、まだ随分先のことになりそう。
そんな内部抗争を繰り返している連中と同盟したってしょうがない。
1世紀ほど前までは、小国分立の中でもイギリスが圧倒的な力を誇っていて、その時代なら日英同盟も意味があったが、もはやそういう時代ではない。
ならば、ロシアの裏に位置する同盟国候補はどこか。
それは、欧州とはまったく逆で、現在は小国分立していても今後数十年単位で見た場合、必ずや再統一されていそうなアラブ帝国ということになるだろう。
できれば、今から統一アラブ中枢に唾をつけておきたい。
統一アラブの中枢になるのは、どの国か。
これは、ややギャンブル的ではあるものの、どこか1国に絞らざるを得ない。
そうやって考えると、アラブ最大の経済力を持ち、民主主義の価値観を共有でき、かつてアラブ全域に覇を唱えた歴史を持ち、それでいて親日的な土壌のある国、つまりトルコが最適ではないかと考える。
ということで、今年はインド(バンガロールとムンバイだけを見てインドをわかった気になっているのは大きな間違い)とトルコについて勉強することにする。