景気の先行きに対する楽観論が急速に広がっています。
29日の全国財務局長会議では、5年3ヶ月ぶりに景気判断が上方修正されました。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090729-00000531-san-bus_all
月例経済報告や日銀のさくらリポートでも、景況判断の上方修正が続いています。
海の向こうアメリカからは、オバマ大統領の「景気後退、終わりの始まり」発言も報じられています。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20090731-00000108-san-bus_all
どんだけ楽観的なんでしょうか。
ありえないでしょう。
私が相場を離れて早2ヶ月、景気や経済に関する情報にはどんどん疎くなり、カンもどんどん鈍っていますが、日本経済や世界経済に回復の兆しが全く無いことぐらいはわかります。
それどころか。
一昨年の8月17日、昨年の9月15日のように、今年もそろそろ何かが起こる気配がムンムンです。
どういうわけだか、8月15日の米国債の償還・利払のあと1ヶ月ほどの間はいろんな問題が表面化する傾向があるようです。
今回の引き金になるのがAIGの再倒産なのかシティの再破綻なのか(風説の流布につながるといけないので、これ以上の詳細は書けません)、はたまたまったく別の事象なのかはわかりませんが、気を緩めたり「上方修正」しているような状況にないことだけは間違いありません。
100年に一度の大不況は、こんな生易しいものではありません。
「始まったばかり」という認識で事に当たらないといけないと考えています。