#1624 首切 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

60代後半から70代の方々のお話を伺うと、小泉改革以降、年々生活が苦しくなっているという切実な声が聞こえてくる。

小泉改革がトータルでこの国や国民にとってプラスであったかマイナスであったかはさておき、一部の人たち、特に高齢者の負担が増えたことだけは紛れもない事実だ。

どうしてあの戦中戦後の苦しい時を生き延びて、この国をここまで発展させた世代の人たちにこんなひどい仕打ちをするのか。

簡単なことばで言うと、どうしてお年寄りをいじめるのか。

だけども、だけど。

お年寄りをいじめている政治家も役人も、鬼じゃない。

いじめたくていじめてるわけじゃない。

単純な話、国にお金がないからだ。

今ここにないだけじゃなく、将来もないからだ。

将来もないどころか、将来はもっとお金が足りなくなるからだ。

つまりは、累積財政赤字の拡大と少子高齢化の影響をここまで放置したからだ。

少子高齢化が大問題になるなんてことは、30年近くも前からわかりきっていたことだ。

なのに、なぜ有効な策を打ってこなかったか。

あのバブルの時に、どうして20年後を見据えた政策を打ち出せなかったか。

わかりきっていて、どうして目をつぶり続けたのか。

彼ら、当時の政・官の政策担当者の責任は、とてつもなく重いよ。

この国の僕たち自身の問題だもの、なんとかしていい方法を考えようと想うし、僕自身も負担はするし、お年寄りにも将来世代にも、なんとか負担を分かちあってもらえるようにお願いするさ。

でも、その前提条件として、こんなことになるまで問題を放置しておいた責任者の首を切ってもらいたい。

彼らの首を切ってもらわないことには、話は始まらない。

責任者の首が切られるのを目の当たりにすれば、さすがに負担に応じてくれる人も増えることだろう。

首切れ。

首を切るというのは、「首」を「切る」ということだよ。

職を解くとかいう意味の比喩ではないよ。

「首」を「切る」ということだよ。

そこまでしなければ、誰が負担などに応じるものか。