あれからいろいろ考えたんだけど。
コメとかイチゴとか牛肉とか、日本の農作物は品質と安全性が高いんだから、海外の市場に向けてどんどん輸出しましょうみたいな話で盛り上がってるでしょ。
いや、まあ、基本的には、けっこうなことだと想うんだけどね。
ほら、この国の農業って、政府が補助金とか、出してるじゃん。
直接、間接にいろいろとね。
でもそれってさ、安全な農作物を、できるだけ質・量ともに確保しましょうってのが、ベースになってるんじゃないの?
できるだけ自給しましょう、みたいな。
で、日本の農業はおカネがすごくかかってしまうので、市場原理にそのまま晒したら潰滅しちゃうから、政府が補助金出してサポートしてるっていうか。
納税者的立場から言えば、食糧自給を絶対善だとする国民的合意があって、その絶対善のためのコストを国民みんなで負担してるっていうことだよね。
それがさ。
国民の税金から補助金受けて作った農作物が海外でも高値で売れますっていうのは、ちょっと違うんじゃないの?
日本人が食べるための農業だからそのコストの一部をみんなで負担しましょうってことでおカネ出してるのにさ。
その農作物が日本に税金を払ってない人たちの口に入るのって、どう?
よその国の人たちの腹を満たすために血税を投入するってこと、良いか悪いかはともかく、国民的合意は得られてないよ。
日本人だってコシヒカリやヒトメボレを買えない人がたくさんいるのに、よその国の人に食べさせるために、日本人が農業補助金を負担してるって、おかしくない?
少なくとも「輸出用農作物の栽培にも国民皆さんの血税から補助金を出していいですか?」って尋いて、了解を得るべきじゃないの?
ところでさ、これだけ報道され始めてるのに、標準米価格とブランド米価格とを比較しちゃってる閣下のナンセンスっぷりを指摘してるのって、いまだにこのブログだけみたいだね。