「コムスンは利益第一主義」って、何が悪いよ？
いやね、折口なんぞの肩を持つ気はさらさらないけど、営利企業なんだもん、利益を追求するのはあたりまえじゃないか。
顧客重視とか、社会貢献とか、そういう美辞麗句が最重要であるかのようなことを言う企業もあるけど、それは多くの場合、あくまでも方便、利益を極大化するためのツールとしての顧客重視や社会貢献でしょ。
折口の「介護保険などというバカげた制度を想い切り食い物にしてやる」という態度というか考え方は、エラそうに大新聞様が掲げなくても、彼自身が自分の著作の中でさんざん書いてきたことだし。
ともかく。
介護保険なんていうもの、大都市とその郊外の住宅密集地だけで成り立つ制度であって、ちょっとでも田舎に行くと、そう、地方の中核市レベルでもまったくムリな制度。
だからこそ、本来の仕組みとしては、介護事業者にはユニバーサルサービスの提供は求められていない。
なのに、今のワタミやニチイへの譲渡話を見ていてもわかるように、実際には行政はユニバーサルサービスを求めてくる。
しかも、同じ料金体系で。
そうなると、地方や離島や山間部での赤字を挽回すべく都市部で利益を最優先した行動に走るのは、営利企業としては当然のこと。
問題なのは、その利益最優先の中で違法行為があったということだけだ。
悪いのは、違法行為、利益追求ではない。
そして、違法行為にまで折口を走らせた責任の一端は、介護保険なんていうバカげた制度にある。
もちろん、大多数の介護事業者は法令を遵守しているわけで、制度のバカさ加減だけに責任を押しつけるつもりはないけれど、それにしても、法律でも破んないことにはやってられないぐらいのバカな制度だということだ。
介護事業者だけじゃない。
田舎のおじいちゃん、おばあちゃんも怒ってるよ。
介護保険なんて使えもしない制度のために、毎月１万円近くも年金から天引きされるの、勘弁してくれないかって。
公的年金もそうだけど、介護保険も廃止したほうがいいよね。
郵政公社もそうだけど、ユニバーサルサービスなんて廃止したほうがいいよね。
良い・悪いの問題じゃなく、不可能なんだから。