「安倍政権成立後は円売り」という基本シナリオに変更はない。
ただ、アメリカサイドからのドル売り要因が、予想よりも早く、そしてより強く出てきたので、どうしても軌道修正せざるを得ない。
来週は半期末週。
本邦からは、季節柄、買いが出やすい環境になるだろう。
一部邦銀が、輸入企業のもとに出向いて行って、ムチャクチャな理屈をこね回して、えげつないほどの接待をして、信じられないくらいの鞘抜きをして仕組みものの長期為替予約をねじ込むのもこの時期。
そう簡単には116.00を割れていくことはないだろうし、仮に割れてもそこから一気に急落ということにはならないだろう。
EUR/JPYやその他クロス円で勝負している人は焦ることはないだろうけど、USD/JPYのロングにとっては、逃げるタイミングを探る1週間になるだろう。
G7以降のレンジ116.08-118.29の61.8%・117.45ぐらいまであれば嬉しいが、38.2%の116.92あたりから、少しずつ落としていかないといけない気がする。
アメリカのヘッジファンドが、コモディティやエマージングでやられた後始末をどうやってつけるか、言い換えれば、どうやって膨大な円ショートを解消していくか、そのへんの動きとの兼ね合いになってくる。
相変わらず、難しい相場が続くね。