いくつものご意見をいただいている名無しさん様の2つ目です。
ビール税なんか高くて構いませんけどどうしても
というならタバコ税上げればと思いますね。
正直言うと、プロパンガスも最初に考えたのはたばこ税の増税でした。
喫煙者率が最近減少傾向にあるとはいえ、それでもまだ3000万人ほどの人がたばこを吸っています。
担税能力も有りそうだし、愛煙家の皆さんの吸い過ぎ防止にも役立つ一石二鳥の方策ではないかというわけです。
読者諸兄ご承知の通り、たばこ税は今月から、児童手当引き上げの財源確保のために引き上げられました。
たばこの税率は、たばこ1000本あたり、国のたばこ税(国鉄清算のためのたばこ特別税を含む)4372円、地方のたばこ税(道府県+市町村)4372円の、合計8744円で、1箱(20本)あたりだと174.88円にもなります。(それ以外に消費税も)
1箱300円のマイルドセブンの場合だと、税抜き価格110.83円に対して150%以上(+消費税)もの税率ということになります。
これはすごい。
77%の高率課税を負担させられているビールをも凌ぐものです。
そしてその総額は、国・地方分併せてなんと2兆5千億円。
この金額を大きいと見るか小さいと見るかは個人差のあるところでしょうが、プロパンガスにはこれ以上の負担を「ビールのために」喫煙者の皆さんにお願いする気にはなれません。
これだけの税を負担していただいている方々のために、国や地方は何か報いているでしょうか。
せめて、感謝の念ぐらいは持っているでしょうか?
いやいや、それどころか、喫煙者の皆さんは文字通り煙たがられ、公共の場から追いやられたりなどという悲哀を味わっておいでのはず。
国鉄の清算費用を負担させられているのに、JRでたばこを吸うこともできない。
さぞ、不条理なものを感じておられることでしょう。
もちろん、日本のたばこ税が諸外国に比べて格段に安いということは知っているつもりです。
ニューヨークで700円ぐらい?
ロンドンだと1000円ぐらい?
あるいは、たばこによる社会的負担(医療費や分煙のためのコスト)が1箱あたり1000円にも達するという話も聴いたことがあります。
もしも、そういうことを勘案してたばこ税を大幅に引き上げるべきだということであれば、たばこ税を取り巻く諸々のことを徹底的に検討し、たばこ税独自の問題として考える必要があると考えます。
「一生懸命仕事した人がせめてビールくらい本物を安心して飲める世の中をつくりたい」との想いから、ビールという贅沢度の低い商品の課税を緩和してもらいたいと考えていますが、やはり贅沢度がそれほど高いわけでもないのにビール以上の税負担を課されているたばこに代替財源を求めていくということは、少なくともこの提言の趣旨にはそぐわないのではないか、そういう想いでたばこ増税というアイデアをあきらめたという経緯があったことをお伝えさせていただきます。
※※プロパンガスはたばこは吸いません