プロパンガス自身はビールならどの銘柄のものでも大好きなのですが、ノドを潤す目的ではアサヒスーパードライ を愛飲しています。
それに対して愛妻はキリン一番搾り 派なので、冷蔵庫にはいつも両方(あるいはさらに何種類か)が冷えています。
さて、今日はcaptain様のコメントです。
captain様は幅広いテーマにコメントいただく常連さんです。
いつもありがとうございます。
こんばんは。
えー、正直なところ興味がありません。
なぜかといえば、なんでビールだけなのかということです。
酒税廃止というのであれば、面白いなと思いますが。
ビールを飲む場合、外で飲めば、飲み放題も多いですから酒
税も関係ないですし。
あと僕はビールを飲まない、家でお酒は飲まないというのも興
味がわかないのかもしれません。(カクテル・焼酎・日本酒派
です)
いきなり「興味がありません」とのことで脱力しそうになりましたが、「なんでビールだけなのか」というご指摘をいただき、やる気が沸いてきました。
なぜビールだけか。
プロパンガスの答えは、2つあります。
1つは、「とりあえずみんな生中でいい?」という会話が日本じゅうの居酒屋で繰り広げられるほどの大衆酒だからです。
もう1つは、ビールへの課税が、他の酒類との比較でめちゃくちゃに高いからです。
異なる酒類の酒税を比較する際に、アルコールの強いお酒もあれば弱いお酒もあるので、「アルコール分1度1リットルあたりの酒税額」という基準を使います。
それによると、清酒=9.4円、焼酎=9.9円、ウィスキー=10.2円と、概ね10円前後(ワインはさらに安く5.9円)であるのに対して、ビールはなんと44.4円!
突出しています。
あるいは、「小売価格のうち税(消費税を含む)の占める割合」という基準で見てみると、さらに露骨です。
世界的に見て、醸造酒の税負担よりも蒸留酒の税負担のほうが重い傾向にあるのですが、日本でもその例に従い、ワイン=10.3%、清酒=17.9%であるのに対して、ウィスキー=22.8%、焼酎=35.8%となっています。
ところが、醸造酒であるはずのビールは、どの蒸留酒よりも高い46.5%も負担させられているのです。
この理不尽なまでに高率のビール酒税への対策として生まれてきたのが発泡酒であり第3です。
ビールメーカー各社の熱心な研究開発意欲にはまったくもって頭の下がる想いですが、税制の歪さえなければ、そんなことしなくてもサラリーマンが普通にビールを飲めるはずです。
もちろんサラリーマンだけががんばっているわけではありませんが、サラリーマンたちのがんばりがこの国の経済のそれなりの部分を支えているのも事実。
一生懸命働いたサラリーマンに、1日の終わりにご褒美のビールを安心して飲んでもらいたいのです。
ビール大瓶1本の標準的な小売価格を337円とすると、そのうち酒税は140.52円、消費税は16.05円です。
もしもビール酒税が廃止されれば、税抜き価格180.43円に消費税を付加しても190円以下。
せめて他の酒類並に「アルコール1度1リットルあたり10円」にまで減税されれば、酒税は31.65円、消費税をあわせても223円です。
これは現行の発泡酒よりもやや安いぐらい。
なんとかここまで持って来たいものだと考えています。
「なんでビールだけ減税なのか」という問いかけへのお答えは「なんでビールだけ高い税率を負担しなければならないのか」ということになろうかと想います。