#1114 進化 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

梅田 望夫
ウェブ進化論 本当の大変化はこれから始まる

全体で200ページちょっとあるうち、『第2章 グーグル』というのはわずか20ページほどなんだけど、つまるところ、これはすべてグーグルについての本。


この手の本は、日頃インターネットを十分に活用していないジャーナリストとか学者先生が、何か(または誰か)をきっかけとして自分の置かれた立場と世の移り変わりとのギャップのあまりの大きさに驚いて書いたりするようなことが多い。


読んでみると、「何を今さら」とか「それは誇張しすぎ」とかいうトンチンカンなことばっかりが眼に着いてしまうのが常だ。


ただこの本に限って言うと、「グーグルは凄い」っていうのではなく、「グーグルでさえここまで出来る、いわんや10年後をや」という視点から、まさに今、インターネット文化を作っている人の立場で書かれている。


物事の本質が見えるかどうかはともかく、「WEB2.0、WEB2.0」と、熱病患者のようにうなされてお題目を唱えている連中が何を考えているのかぐらいは窺い知れるよ。


読んでみて損はない1冊。


と、珍しく本を誉めてみたりする。