#1085 基金 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

グローバル・インバランスの解消を、アメリカがIMFマター化しようという読みが急速に拡がっている。


伊藤洋一 さんが月曜日の記事にしているだけでなく、名前を挙げることはできないが、超のつく大物事情通も同様の指摘をしている。


多国間の枠組みの中で、為替レートの調整を含めて、一気にインバランスを解消しようということらしい。


もちろんターゲットは人民幣に決まっているのだが、国別で第2位の対米貿易黒字を稼ぎ出している日本も当然蚊帳の外ではいられない。


そういった解釈から、ファンド勢は115円台、114円台を叩き売ってきているのだという。


そういう連中にとっては、今回の相場は113.41で止まるかどうかという程度のケチなものではなく、110ぐらいは簡単に突破するものだと考えているはずだ。

でもさ、それ、ほんとか?


ポーズにしか見えないんだけどなあ。


だって、アメリカが本気で貿易赤字を減らそうと考えているなんて、そんなこと信用できるか?


貿易赤字なんかどんなに垂れ流したって、黒字国からの資金流入でファンディングすればいいんであって、よその国からモノもカネもただでもらえる仕組みをわざわざ自分から崩すようなことするかなあ。


ましてや、財政赤字を垂れ流すことを目的として、イランへの軍事行動を起こそうかという時に、わざわざカネ蔓を吊るし上げるなんてことはあり得ないだろう。


すんなり下がってこないようだと、GW前にもヤツらはショートを絞めてくるかもね。


急騰はないまでも、ギャップを埋めるところまで、つまり116.55までの戻しぐらいはあるかもね。