ビールの本場、ドイツ人に言わせると、日本で一番美味いビールは意外にもアサヒ・スーパードライなんだそうだ。
ドイツ風のビールとは対極にあるようなスーパードライの評価が高いのは驚きだが、実は似たような体験をしたことがある。
バリのビンタンも、沖縄のオリオンも、サイゴンの333も、コロラドスプリングスのクアーズも、東京では美味くもなんともないのに、現地では最高のビールに想えてしまう。
要は、ビールという飲み物、現地の気候だったり食事だったりにあわせて初めてその魅力を最大限に発揮するということだ。
かつて日本で一番売れるビールはキリンラガーだったのがスーパードライに取って代わられたのも、日本の気候が温暖化したり、日本の酒肴が脂っこいものが多くなったりということと無関係ではないかもしれない。
モンドセレクションで特別金賞を獲得したのは伊達ではないと想うが、だからと言ってプレミアムモルツ
が日本という環境で一番美味いビールとは限らないということだ。
実際のところ、口には全然あわなかった。