#208 IRAQ・12 | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

100万歩譲って、アメリカの対イラク開戦が正当化されるものであったとして、それから以降の軍事行動までもが許されるということにはならない。


イラク攻撃の口実は、「フセイン政権が大量破壊兵器を保持している」ということと「フセイン政権がテロリストと連携している」というものであった。


ところがファルージャ(←いつも想うのだが、セリエAのチーム名みたい)のスンニ派やシーア派の中のサドル派は、大量破壊兵器も持っていないし、テロリストを匿っているわけでもない。


彼らがアメリカ軍に刃向かうのは、まさにイラクに住む人々の民主的な声だ。


アメリカ軍が彼らに砲身を向けるのは、まさに身勝手としか言いようのない行為であって、国際法的な後ろ盾を一切持たない。


アメリカがムチャクチャをやるのは今に始まったことではないが、フセイン政権打倒とはまったく次元の違う不法行為を今アメリカが遂行していることに非を唱えている新聞報道などがまったく無いのは、いったいどうしたことだろうか。