#194 REVALUATION LOSS | プロパンガス

プロパンガス

いっしょうけんめい働いた人が
せめてビールぐらいは安心して
本物を飲める世の中をつくろう

強力な投機筋が、円を売り潰しに来た場合を想定してみる。

1ドル=150円のラインを死守したいと考える通貨当局は、まずは警告的に140円のところで少額のドル売り介入を入れてみる。


投機筋はこのことを重視せず円売りを進めたため、もういちど145円のところでこんどはまとまった金額の介入を実施。


それでも勢いを失わない投機筋に対して、150円でとてつもない金額のドル売りを並べる介入手法をとり、ようやくこのレベルでドル円の上昇はひと段落した。

この時点では、140円と145円で売った分のトドル・ショートに評価損が発生している。


が、だからと言ってこの介入が政策ミスだったわけではなく、ある程度の損失を覚悟してでも、日本経済全体のためにプラスになるような


為替介入を行使したわけだから、これはこれでよかったのだと言える。

為替介入に評価損はツキモノだし、実際の損失が出ることも多々ある。


「評価損」を理由に為替介入を批判するのは、とんだ筋違いだ。


為替介入が批判されるべきなのは、そんなケチな理由からではない。