CVSひいては小売の雄となっているセブンイレブンの最大の強みとして、鈴木敏文氏は結局のところドミナント(戦略)に行き着くということを述べられています。
ドミナントの効果として、業態の認知度アップ、広告や販促等の効率向上、来店頻度の向上、SV(加盟店の経営指導や相談を行う)の質の向上と効率化、物流の効率化等があげられます。
とりわけ物流については、ドミナント出店をする「だけ」で、圧倒的な効率化を図ることができ、販管費が節減できることは大きなアドバンテージと言えます。
下記模式図はセブンイレブンの配送をイメージしたもの(拙い図ですみません)ですが、配送センターから1台のトラックが6時間をかけて、概ね7・8店舗を担当することになっています。
配送センターでの商品の積込+渋滞等に備えた予備時間を足して、1行程が8時間、1日3回配送(パン・おにぎり・弁当等)で最大効率化を図っています。
そのため、空白県に進出する際も、例えばその県の県庁所在地から出店をするのではなく、既存の配送網を活用してトラックを増やすだけで対応できるところから出店をしていき、独立した配送センターを建設したほうが効率的になったところで新規の配送センターを建設しています。
過去の出店順番をデータで追うのは困難なため、私の記憶に頼りますが、新規出店の場所は下記のようになっていたと思います。
岩手県=一関から出店(宮城の配送網を活用。)
秋田県=横手から出店(岩手の配送網を活用。)
愛知県=豊橋から出店(静岡の配送網を活用。)
島根県=浜田・江津から出店(広島の配送網を活用。)
鹿児島県=曽於・霧島から出店(宮崎の配送網を活用。)
文字にすると利益率を上げるなら当たり前のように聞こえるかもしれませんが、実際にこの戦略を成し遂げようとするとCVSという業態の枠組の中で多種多様な商圏特性に対応できる業態をつくっていないとそれだけの店舗数を出店できないため、理屈ではわかっていても現実にはこれまでと似たような立地を追い求めて中途半端な店舗数が全国にばらけて存在してしまいます。
地味ではありますが、鶏が先か卵が先かで言うと間違いなく「ドミナント」が先で、業態の認知度アップ、広告や販促等の効率向上、来店頻度の向上、SVの質の向上と効率化、物流の効率化が後です。
明日は、閑話休題的になりますが、その物流を支える小道具を紹介したいと思います。
