転職活動で少しでも有利になるように、資格を取ろうと勉強もしました。
ですが、私が望む正社員事務職の求人自体が非常に少なく、そもそもそれをアピールするチャンスも無い。
「あんた、これからどうするの?仕事よりも、結婚した方がいいんじゃないの?」
嘆く母は、ここぞとばかりにお見合い話を進めて来ます。
私自身も気持ちが揺れていました。
確かに、子供を産める年齢を考えたら母の言う事も理解出来ます。
でも、それは本当に私の望む幸せなのだろうか?
「もしかしたら、仕事は辞めて結婚する、これが運命かもしれない。」
「いい人に出会えるかもしれないし、だめだったらお断りすればいいのだし。」
自分の事だというのに、本音が全く掴めなかった私は、迷った末にお見合いをしてみる事にしました。
医師や公務員など安定した仕事を持ち、既に住居も構えている、申し分の無い条件の方ばかりでした。
私は初対面の方と話をする事に全く抵抗がありませんし、せっかくお会いするのですからお互いに楽しい時間を過ごしたいと思っていました。
まるで仕事の一環のように、無意識に接待のような振る舞いをしていたのでしょう。
話がとても弾むのは良いのですが、手に触れられたり、腰に手を回されたりすると「何してるんだろう、私」と、はっと我に帰るのです。
私のセンサーを発動させてくれて、むしろ感謝すべきかもしれません。
実際、お見合いを重ねて感じたのは、男性の方が思いがシンプルであるということ。
結婚というゴールがはっきりとしているのです。
私自身は
「どうしても結婚をしたい!」
と思っていたわけではなく、重みのない振る舞いをしていたのだと思います。
「こんなにいい話ばかりなのに、一体何が不満なの?」
と嘆く母に私は、
「初対面で身体に触れてくるような人は嫌」
と告げると、それ以上は何も言いませんでした。
順風満帆|Pro-OL(プロ-オーエル)戦略室
天沢順子

