何度かの社内恋愛を繰り返しながらも、一度も揉める事はありませんでした。
仕事に影響する事もなく、正社員と同等の仕事をしている自負もありました。
3ヶ月毎の契約更新の度に、派遣会社に交渉して時給を上げてもらい、
「ずっとうちで働いてくれたらいいよ」
と言う上司達の言葉を信じて疑う事はありませんでした。
ところが、そんな日々は突然終わりを告げるのです。
会社の業績が不調になった年末、
「会社の方針で大変申し訳ないのだけど、次の更新は出来ない」
と、派遣社員の私達は契約終了、すなわち派遣切りの憂き目にあってしまうのです。
「本当に申し訳ない」
そう詫びられ、大々的に送別会が開催され、これまで仕事で関わってきた人たちから電話やメールでも多くのメッセージをもらいました。
恋愛関係にあった人達からも、です。
契約満了日がいよいよ近づくと、
「引継ぎも大変だろうから、パートという形であればしばらく来てもらう事は出来るよ」
とも言われましたが、中途半端に関わるのは気が進まず、お断りしました。
年が明け、派遣会社はすぐに次の仕事を紹介してくれました。
大手メーカーの事務職で、すぐにでも来て欲しいというもの。
派遣社員のオファーは、それなりにあるようでした。
ですが、派遣社員を続ける事には抵抗があり、こちらもお断りしました。
とても上手く行っている仕事でも、いきなり切られてしまう事がある。
同じ思いはもう二度としたくなかったのです。
とは言うものの、就職氷河期と言われる時代。
新卒者ですら就活に大変な苦労をしている中、30代半ばになっている私に、なかなか次の仕事は見つかりそうにありませんでした。
順風満帆|Pro-OL(プロ-オーエル)戦略室
天沢順子

