立て続け第二弾。今回はアンモニアです。あ、ご挨拶忘れました。
臭気判定士ktymこと片山です。臭気判定士歴5年。ニオイフェチ歴29年。好きなニオイはキンモクセイの香り。そして気になるニオイは足の爪の蓄積物のニオイです(笑)まぁ、ある程度ニオイが好きでなければこの仕事は勤まりませんが。
さて、今回はアンモニアということで。身近にどんなのがあるか探してみましょう。
アンモニアと聞いてまずピンって来るのが清掃が行き届いてないトイレのニオイ。これはすごく身近ですよね。あとは虫さされの際のキンカンのツ~ンとしたあのニオイ。あれがアンモニアです。アンモニアは工業的な利用価値も高い物質で幅広い用途に使われます。分子量が17でNH3と表記し、空気よりも軽い物質です。ですので非常に拡散性を良くしてあげるだけで消えてしまう場合も多くあります。発生源で臭くてもアンモニアが犯人とは限りません。
そうそう、余談ですが海遊びしていてクラゲや海の魚、例えばゴンズイなんかの毒魚に刺されたときには小便をかけると良いと言われます。あれはまさにアンモニアの効果です。この効果を利用しているのがキンカンです。基本的に虫や魚の毒はタンパク質由来のものが多いです。つまり人間のタンパク質に作用しようとする毒タンパクを変性させてしまおうというのが、何かに刺された時にアンモニアに効果があると言われる所以です。え、何でアンモニアがタンパク質を変性させるかって。それはアンモニアが塩基性を示すからです。もちろん小便かけたりするのは一時的な処理です。だって小便にアンモニアがそんな含まれるわけではないですし。
余談が過ぎましたが、臭気物質としてのアンモニアのお話を。先ほども書きましたがアンモニアってのは空気よりも軽く、拡散性が良い。そして”嗅覚閾値(ニオイを初めて感じ始める濃度)が他の臭気物質よりも高い”=”他の物質と同濃度存在した場合他の物質よりも臭気濃度に対する寄与率が低い”と言えます。良く悪臭現場の調査でお客様がおっしゃるのは”アンモニアがきついんだよ~。何か良い対策ない!?”って。対外の場合犯人はアンモニアじゃない場合がほとんどです。これをお読みの皆様の中にもそんな方はいらっしゃるはずです。。そんな方は是非ご相談を。
アンモニアの対策。そう、拡散性が良く閾値も高いアンモニアを対策しなければいけなくなった場合の対策方法について少し。これもいくつかあるうちの二つほど。
これも硫化水素同様、薬液洗浄法が大昔からやられている方法です。塩基性を示すアンモニアに最適な薬液は”強酸の硫酸”です。これ王道。設計次第ではスリーナインも夢じゃない!?(脱臭効率99.9%のことです)”じゃあそれでいいじゃないか!”とお思いでしょうが、世の中そんなにいいことばかりではないです。
硫酸とアンモニアが反応すると硫酸アンモニウムが生成されます。これが発生し、一定濃度に達すると析出して固形物質となってしまうんです。。こいつがやっかいで薬液洗浄塔の充填物の閉塞を引き起こします。これが起こってしまうと非常に面倒。メンテナンスが必要です。洗浄塔メーカーを呼んでメンテをしなければいけません。管理が非常に大変です。これだけではなく、中和設備や排水処理設備が必要となりイニシャルコストが掛かるだけではなくランニングコストも多く掛かってしまいます。ただ、実際に導入しなければいけない場合はうまく管理していけば問題のない場合もあります。あとはコストバランスと設備を設置するスペースの問題ですね。じゃあスペースやイニシャルの問題がある場合、そしてあまり高濃度でない場合は消臭剤噴霧方式が適しています。
消臭剤マイクロゲルは硫化水素だけではなくアンモニアにもいけます。S-PAという薬剤であればアンモニアも効果的にとれます。もちろんあまりの高濃度は薬液洗浄方式の方が適しています。アンモニアが良く発生してお困りの事業者さんとして堆肥化工場や養豚養鶏場などが挙げられますが、えてしてそのような事業所さんの場合、そんなにコストをかけられない場合が多く見受けられます。消臭剤マイクロゲルではそのような事業所でも対応可能なコストバランスでご提案をすることが可能です。もちろん、アンモニアが臭気苦情に繋がっているなと弊社コンサルタントが判断した場合のみにご提案させて頂くことになりますが。
まぁ、ものは使いようです。他にもケースによっては色々な脱臭方法があるので、一度ご連絡下さい。片山でした。