OA異臭侵入対策 その2 | 臭気判定士の激闘

臭気判定士の激闘

国家資格:臭気判定士がお送りする、消臭と脱臭対策について。悪臭苦情との闘いの日々。
キレイな空を目指して、株式会社カルモアの全コンサルタントが執筆しています。

暖かくなったり寒くなったりと、まさに三寒四温といったところでしょうか。

東京でも開花宣言が出され、春の訪れももうすぐそこまで来ている様ですね。

カルモアでも4月からの新入社員受け入れに伴い、フロアの移動や部署名の変更、電話回線の増設など新しい体制が整いつつあります。

 

最近、都心部を中心にお問い合わせが多い臭気対策相談が何と言っても、厨房排気臭が関係するご相談。

その中でも、最近特に多いなぁと感じているのが、OAから近隣の調理臭が侵入してくるというものです。

元々飲食店を営んでいる近隣に新しくオフィスビルを創ったところ、外気取入を介して、付近の飲食店からの調理臭が入ってくるとのこと。

ニオイには先住権が無いとは言え、やはりご近所さんとのその後の長い付き合いを考えると、新しく創ったビル側で対策を施してしまおうとするケースがほとんどの様です。

 

池尻にある音楽スタジオでもやはり外気取入側で対策を行いました。

1階のOAガラリからOAシャフトを介して地下のレコーディングスタジオへ外気を取り入れていました。

このOAガラリのすぐ傍には、焼き鳥屋さんやウナギ屋さんが芳しいニオイを放って営業していたもんだから、さぁ大変!!

見事に地下のレコーディングスタジオへ調理臭が侵入クレーム発生。

 

とある有名女性歌手も利用するとの噂があるくらいクオリティの高いスタジオですので、急遽対策が取られることになり、カルモアへ相談が寄せられました。

調査の結果、侵入してきている臭気レベルが高かったことから、脱臭フィルターをOA系統に設置する方式を提案。

OAシャフトがあったので、そのシャフトの吸込口部分にフィルターを設けることにしました。

音楽スタジオ/設置図

 

 

 ←こんな感じで。

 

 

設置前設置後

 

 

 

 

 

    

【設置前】     →    【設置後】

脱臭フィルターを設置した直後から、臭気クレームは一切起こらなくなりました。

そのことを裏付けるデータがこちら↓↓

音楽スタジオ/グラフ

 

 

 

 

 

赤い線が苦情が出始める目安のライン。

脱臭装置の入口側では常時赤い線を超えて激しく線が振れておりますが、出口側では臭気レベルをグッと抑え、臭気変動も平準化していることが分かります。

 

OA対策は侵入してくる臭気の頻度や強さ、装置の収まりなど複雑な要素が絡んできますので、お困りの際は是非一度、カルモア 建築設備チームまでお問い合わせください。

有償の臭気対策コンサルテーションを実施することで、調査から対策案の立案まで、お客様の状況に合わせたご提案をさせて頂きます。

素人の生兵法でいたずらに対策を行うよりもプロの診断を一度受けた方が結局は安価で確実な対策がとれますよ。