手書きフォント制作 記録用 | 「Promised 君の空へ」制作中

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メイキングです。

手書きフォント制作ですが、何とか作れるようになったので、記録として残しておきます。

 

【手順概要】

 

「Inkscape」でグリフを作り、

「FontForge」に読み込ませ、

TTF出力して、パソコンにインストールします。

 

--- グリフ作成 ―--

 

「Inkscape」のSVGフォントエディタを使うのですが、

 

デフォルトの場合↓

 

このまま制作した場合、完成時にフォントビューワーで開くと文字の高さがずれてしまいました。↓

↑赤い線が正常の高さです。ただ、この場合でも、フォントとしては問題なく使えるのですが、出来れば揃えたいです。

 

 

そこで、既存のフォントを解析などして、オリジナルの入力フォームを作り、そこにグリフを作っていく事にしました。

 

①ページ設定ですが、どの数字に意味があるかは良く分かっていません。↓

 

②入力フォーム↓

 

「EMサイズ」は1024にして、後は適当に設定しています。

 

 

③漢字↓

 

④英小文字↓

 

⑤ディセンダー部を含む英小文字↓

 

 

【グリフ名の省略】

 

グリフ名は「FontForge」で自動付加設定ができるので、省略しています。↓

 

「FontForge」でのグリフ名自動付加設定↓

 

 

【スペースの入力】

 

スペース「 」の場合、曲線の取得は不要です。↓

 

 

【IDの変更】

 

「Inkscape」でSVG出力後、メモ帳などで開いて、「Inkscape」で自動設定された「ID」を書き換えています。↓

 

 

--- 「FontForge」での設定 ―--

 

「FontForge」に読み込ませて、そのまま出力すると以下の不具合が発生します。

 

ワープロの種類によって、

日本語入力だけが出来たり、

英文字入力だけが出来たり、

両方の入力が出来たりします。

 

これを解消するため、「文字セット」を設定します。

 

「エレメント」→「フォント情報」→「OS/2」→「文字セット」を開き、

「MSコードページ」のデフォルトのチェックを外し、

 

西欧にチェックを入れ、↓

 

「Ctrl」キーを押しながら日本語を追加選択します。↓

 

【TTF出力】

 

TTF(True タイプ) で出力する際、「問題が見つかりました」メッセージが表示されるのですが、無視して出力します。↓

 

 

出力されたTTFファイルをフォントビューワーで開き、↓

 

パソコンにインストールして終了しました。

 

--- グリフの追加 ―--

 

グリフの追加は「Inkscape」で作ったSVGファイル内に追加していきます。

 

別途SVGファイルを作ってフォント合成する方法もありますが、グリフの欠落が発生する事があります。