本来であればプロに直接指導されるわけだから

能力は成長するはずなのですけどねぇ

 

ただ目に見える成績ってのが

大学は年度ごとに記録(優勝や成績)として残るが

4軍もあれば直近の目標さえ見えないよね

1軍への長いデスロードという感じ・・・

心は折れる可能性は大きい

 

高卒育成は

所属だけさせておいて

大学に進学させるという選択があっても良いかもしれない

一般企業にもある制度だと思うけどね

 

ソフトバンク「育成」1位が入団辞退  育成枠大量指名は「優秀な人材が消えてしまう」とアマ指導者らが苦言

12/10(火) 12:02配信

 

 ソフトバンクの新入団選手発表が12月9日に行われ、育成を含む18選手の入団が発表された。一方で、ドラフト会議で育成ドラフト1位指名を受けた日本学園の古川遼が入団辞退の申し入れをしていたことが明らかになった。ソフトバンクで入団辞退の選手が出たのは33年ぶりだという。

 

 古川は190センチの直球から角度のある直球とスライダーが武器の本格派右腕。甲子園出場経験はないが、投球スタイルは球界を代表する右腕・ダルビッシュ有(パドレス)と重なる。入団辞退を決断した後、古川は自身のXで、指名したソフトバンクへの謝罪と感謝を述べるとともに、決断に至る思いを綴っている。

「他の高校生に『即戦力』と言われてる人がいる中、そこに入っていない自分の実力が本当に悔しかったです。4年後100%大成する訳では無いということも重々承知しています。ですが、自分には4年後絶対上位でプロに行ける自信があります」

「他の選手に負けたまま同じチームで練習することは出来なかったです。もし大学からプロに行けなかったとしても絶対に後悔はしないです。もう一回プロ野球選手を目指すイバラの道に進みます」

 古川は大学に進んで力を磨き、4年後のドラフトでプロ入りを目指すという。

■「高卒選手が育成で結果を残すのは厳しい」

 大学に進んでも再びプロに指名される保証はないため、これまで育成指名であろうとも、球団から指名を受けた高校生のほぼ全員がプロの世界に飛び込んできた。だが、古川の入団辞退は、その流れに一石を投じる可能性がある。

 スポーツ紙のデスクは、育成選手で入った選手の厳しい現実をこう話す。

「育成契約の選手は2軍でベンチ入りが5人以内のため、大半の選手は3軍で力をつけます。3年以内に支配下昇格しないと自由契約になるので、体作りから始める高卒の選手が結果を残すのは極めて厳しい。自由契約になった後に再び育成で再契約を結ぶケースはありますが、精神的にきつい。その覚悟でプロに入ってきたので悔いはないかもしれませんが……」

 

■「大学で力をつけたほうがいい選手もいる」

 一口に育成契約と言っても、入団する球団によって事情が変わってくる。育成で指名する選手が少なく、FA補強に積極的でない球団では支配下に昇格するチャンスが広がる。一方で、育成選手を大量に指名する球団では、育成から支配下登録を勝ち取るのはかなりの“狭き門”だ。

 とくに球界で唯一、4軍制を敷くソフトバンクの生存競争は厳しい。ソフトバンクは育成ドラフトで2021年に14人、22年14人、23年8人を指名。今年は高校生8人を含む13人を指名した。一方で、支配下と育成を含め、このオフに計23人が戦力外通告を受けている。

 ソフトバンクに育成指名で入った高卒の選手からは千賀滉大(メッツ)、甲斐拓也、牧原大成らが球界を代表する選手に飛躍しているが、サクセスストーリーを歩む選手はほんの一握りだ。このオフにソフトバンクから戦力外通告を受けた三浦瑞樹は、育成での再契約を打診されたが、「他球団のほうがチャンスがある」と断り、中日に育成契約で入団した。

 プロに教え子を送りだすアマチュア指導者は、育成ドラフトの大量指名に複雑な思いがある。東海地区の高校のコーチは「大学に進んだほうがいい選手もいる」と苦言を呈す。

「大学に進めば4年後にドラフト上位で指名される才能を持った選手が、育成で2、3年プレーして支配下昇格できず、戦力外通告を受けるケースを何人も見てきました。育成枠で大量指名ができる現行のドラフト制度だと、優秀な人材が消えてしまう代償のほうが大きいように感じます。まだ若いから芽が出なくても、独立リーグでやり直しがきくと思う人がいるかもしれませんが、プロで1軍の舞台に立てず自信を失ってしまい、野球を辞める選手が多いのが実情です。プロの施設に比べたら環境面で見劣りするかもしれませんが、大学の4年間で力をつけたほうが将来を考えても安心できます。『育成でもいいので高卒ですぐにプロの世界に挑戦したい』と話す高校生の思いも尊重したいので、難しい問題ですけどね」

 

■高校生の育成指名に新たなルールを

 首都圏の大学で指導に携わるプロ野球OBも、「育成枠で高校生を大量指名するのはNPBのレベルを下げるリスクがある」と警鐘を鳴らす。

「メジャーは米国全土や中南米から若手が大舞台を目指す中でふるいに掛けられますが、日本にこのやり方が合うかというと疑問符が付きます。野球の競技人口が減っている中、将来を嘱望された高校生たちが育成枠で大量に入団して、多くが1軍でプレーできずに退団するのは、アマチュア球界だけでなく、長期的に見るとプロ野球にとっても大きな損失です。大卒、社会人卒でも球界を代表する選手は多いですし、決して回り道ではない。大学や独立リーグでプレーする選手ならば、悔いなく野球人生を過ごしてほしいので育成契約でもプロに挑戦してほしいですが、高校生の場合は『育成ドラフト指名は1球団3人まで』など、新たなルールを作るべきじゃないですかね」

 反対の意見は当然あるだろう。ソフトバンクの育成枠から飛躍した千賀や甲斐は、高校時代は無名で、育成指名がなければ野球を辞めていた可能性もあった。ただ、育成で高校生を大量に「青田買い」できるドラフト制度や、育成指名選手の多くが戦力外通告を受けている現実を、どう考えるか。球界で議論が起きてもいいのではないだろうか。

(今川秀悟)

今川秀悟

 

最終更新:12/10(火) 16:16
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