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「皆さんが(クルマ)の取扱説明書を捨ててしまえるようにしたいのです」

 

米Gizmodoの取材にてそう語ったのは、Amazon Smart Vehicleのディレクター兼製品・事業開発責任者Dean Miles氏。CESにて、AIをクルマにも搭載していきたいと発表した後のことでした。

 

Amazon(アマゾン)はBMWと連携し、AIをクルマに搭載することで、クルマのことはクルマ自身に聞けばわかる状態を目指しているといいます。

 

Amazon × BMW

 
BMWにはすでに「BMWインテリジェント・パーソナル・アシスタント」というクルマのデジタルアシスタントが存在します。Amazonは音声認識できる大規模言語モデルを載せることで、これをユーザーの複雑な質問にも対応できるアシスタントへとアップデートしていこうとしています。
 
車載AIが事前にトレーニングするのは…クルマの取説です。
 

取説丸暗記のAI

取扱説明書を隅から隅まで学習し、丸暗記したAIがいつもクルマにいるということは、運転中に何かのマークが点灯したり、エアコンやメディアの操作方法がわからなくなったら、シンプルにAIに話しかけて聞けばいいわけです。
 
画像認識でiPhoneがお洗濯表示記号の意味を教えてくれるといいますが、Amazon×BMWのAIはその先。点灯するマークの意味を調べる必要もカメラを取り出す必要もありません。聞けばいいだけ。
 

運転手の皆さん意外に機能わかってない

一般車運転している人あるあるだと思うのですが…、みんなクルマの機能って結構わかってないですよね? 1度も発動したことがないモード、使ったことがない機能、そもそも触ったことがないよくわかんないボタンもあるはず。Miles氏いわく、自分のクルマのことをよくわかっていない人ほど、車載AIのヘビーユーザーになる可能性があるといいます。確かにそうかも…。
 
また、最終的には車載AIが、クルマの不具合チェックもできるのではないかとAmazonは考えているようです。AIが「〇〇部分に不具合がある可能性があるので、ディーラーにメンテナンスに行ってください」ってお知らせしてくれるってことかな(ディーラーに予約まで入れてくれたりして…)。
 

運転の邪魔になってはいけない

AmazonがBMWにAlexaを搭載したのは2022年のこと。昨年一気にやってきたAIブームで、今年はさらに車載AIが加速していきそうです。
 
CESに展示されたデモでは、車載AIに質問すると多少の間がありました。まだテスト段階だから、レスポンスに遅れがあるのかもしれません。
 
ただ、Amazon的には使いやすぎて、運転の邪魔になるようなものではいけないと考えているようなので、あえてこうしているのかも。Amazonは車中にいるAIだからこそ、すべきこと、すべきではないことをまだ模索している様子。
 

今のところネット接続が必要

話を聞いて、デモ車で試して、すぐにでも使いたいという気分になりました。ですが、現段階ではまだ制約があって…。
 
今のところ、車載AI音声アシスタントはクラウド上で動いています。つまり、クルマがネットに接続されている必要があるということ。一部機能はオフラインでも使えるそうですが、車載AIの本領を発揮してもらおうと思ったら5G接続しないとダメだって。この制約は致命的に感じますが、さて?
 
BMWに載せようとしているAIは、Amazon自前の言語モデルということ以外、詳細は明らかにされていません。
 
そうこ
 

最終更新:

ギズモード・ジャパン

 
Amazonの収益化モデルとした場合
クラウド仕様のオンラインにしないといけない訳で・・・
 
カー・ナビゲーション・システムがオフラインで使用可能な訳だから
1冊に収まるマニュアルを収納させ
定型のQ&AをAI化させるだけだったら
後々バージョンアップさせると考えても
オフラインでも十分であると思う
 
現状のディーラーオプションのカーナビやディスプレイオーディオに
そのうちに付いてくるんじゃないでしょうかね
今まで付いていなかったことが不思議なくらい