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FAで広島からオリックスに移籍した西川龍馬(29)の人的補償が波紋を呼んでいる。5日に広島が発表した獲得選手はなんと、2022年のドラフト5位で入団したばかりの右腕投手・日髙暖己(19)。在京球団編成担当がこう言った。
「高卒1年目のシーズンを終えたところですからね。しかも、二軍で12試合に登板して1勝1敗、防御率3.15と順調に滑り出し、『山本由伸2世』と期待される有望株という認識でしたから。まさか、プロテクトリストから外れるとは思わなかった。高卒入団1年目オフの人的補償での移籍は15年の奥村展征(巨人→ヤクルト)以来、2人目。奥村のときは、プロテクトから外した当時の原監督ら巨人関係者が高校球界から批判にあい、スカウトが『高校側からの風当たりが強い』とスカウト活動に支障をきたしていると嘆いていた。選手を送り出す高校側とプロの間には、最低でも3年から5年は面倒を見るという暗黙の了解がありますからね」
日髙は宮崎・富島高2年の秋に野手から投手に転向。3年夏にはエースとしてチームを牽引し、富島を2度目の甲子園に導いた。183センチの長身から投げおろす最速148キロの本格派右腕として、プロのスカウトから注目を集めた。
同校初のプロ野球選手でもある日髙の移籍に、恩師の富島・浜田登監督(56)は日刊ゲンダイの取材にこう言った。
「まだ実績も何もないのに、移籍ということで私もびっくりしました。縁があってオリックスさんに獲得してもらったので、活躍してチームに貢献してほしいという思いもあった。正直、残念な思いもあります。ただ、広島さんが獲得したということは、裏を返せばそれだけ期待されているということなのかなと。2年目で移籍するということは、彼もそういった宿命を背負った選手なのかなと。体が大きくなればまだまだ伸びてくると思うので、いろんな人の思いを背負って一球一球投げていってほしいです」
新天地の広島でオリックスを見返す。
最終更新:
日刊ゲンダイDIGITAL
ルールに則った結果であって
オリックスだけが批判されるのは如何なものだろうか?